“布”が水を止める? 水害発生時に「巻く・貼る」だけ! 画期的な製品を開発する神戸・長田の企業 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

“布”が水を止める? 水害発生時に「巻く・貼る」だけ! 画期的な製品を開発する神戸・長田の企業

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 ICT・ロボット、健康・医療、空飛ぶクルマ・ドローンなど最先端の技術が集まる「国際フロンティア産業メッセ」。西日本最大級の産業総合展示会として、今年9月に神戸市内で開かれた。その中での「こうべしんきんビジネスメッセ2024」には様々な兵庫・神戸の企業が出展。

 今シリーズでは、メッセを通じて発信された各企業の独自技術やサービスを全22回にわたって紹介する。第13回は産業分野の素材・部品・製品開発を行うライズテック株式会社(神戸市長田区)。

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 前回のビジネスメッセはコロナウイルスが猛威をふるっていた時期。そこで同社が展示したのが「リキッドジェット」という製品。これは機器に直接手を触れることなく、かざすだけで消毒液が“上に”噴出し液だれなどの心配が要らないという製品だ。当時の社会背景とニーズに寄り添った製品は、たいそう重宝されたという。

 今回のメッセでは、ジェル噴霧時に液体がより飛び散りにくくなった同製品の進化版をはじめ、繊維の技術を応用したニット構造で通気性が高い「特殊搬送ベルト」などを展示。

 その中でも、来場者の注目をとくに集めていたのが「サステナブルファブリックシール」。新しい発想の布で止水するシール材だ。「吸水性膨潤繊維」と呼ばれる特殊な繊維を使用し、簡単に水をくい止めることができるのだとか。

ライズテック株式会社(神戸市長田区)のブース
ライズテック株式会社(神戸市長田区)のブース

 代表取締役の庄司進さんは「今までもこうした発想のものは存在はしました。だが、強い水圧がかかるとどうしてもゲル化して流れ出てしまうという問題があったのです。そこで今回はその課題に取り組み、改善につとめ、開発にこぎつけました。簡単に伸び縮みするので、河川の氾濫などの水害が発生した際に水を止めたい場所に貼ったり巻きつけて使うことができます」と、製品について説明。

ライズテック株式会社(神戸市長田区)の代表取締役・庄司進さん
ライズテック株式会社(神戸市長田区)の代表取締役・庄司進さん

「常に進化を続ける会社」と自社を表現した庄司さん。これからも、様々な場面で役に立つ商品開発に期待が高まる。

※ラジオ関西『こうべしんきん三上公也の企業訪問』2024年9月25日放送回より

※記事に記載の回数は放送順です。記事の公開は順番が前後する場合があります。

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