芸術、科学、社会福祉、地域活動などの発展や貢献に努めた兵庫県ゆかりの個人や団体をたたえて贈られる「第48回井植文化賞」の受賞式が10月5日、神戸市内で行われた。
この賞は淡路島出身で三洋電機の創業者・井植歳男氏の遺志で1973(昭和48)年に創設された。現在は6部門に分けて選考されている。
このうち地域活動部門で、神戸市東灘区の絵画教室「アトリエ太陽の子」が受賞した。
「アトリエ太陽の子」は、画家・中嶋洋子さんが主宰、1982(昭和57)年に設立された。
1995(平成7)年に起きた阪神・淡路大震災以降は、その記憶を継承するため、絵画を通じた防災活動に取り組んでいる。
震災の経験を子どもたちに語り、映像を見せて「もしも、あの日あの場所にいたならば」と想像力をふくらませ、我が事としてとらえる「1.17 震災・命の授業」を始めて20年になる。