兵庫県は15日、今月末までの臨時休校となっている全日制の県立学校について、18日から「登校可能日」を設ける。登校可能日が設けられるのは4月14日以来。児童生徒の家庭学習や心身のケアなどの状況を確認し、相談に対応できるようにする。
第1・第2学区(神戸・淡路・阪神南・阪神北・丹波地域)は週1日を上限に、第3・第4学区(東播磨・北播磨・中播磨・西播磨地域)は当面週1日、25日から週2日の登校可能日を設ける。感染が発生していない第5学区(但馬地域)は週2日を上限に設定した。
いずれも欠席する児童生徒に不利が生じないよう授業は行わない。また在校時間は3時間以内で、部活動は実施しない。登下校は通勤時間帯を避け、分散登校とするなどの対応をとる。
その他、市町立の学校・園が登校可能日を設定する場合は、感染防止策などについて事前に県に連絡するよう要請する。
3月3日から臨時休校が続く県立学校の再開については、政府の緊急事態宣言が解除された後となる見通し。5月末までの臨時休校期間は原則変更しない方針。兵庫県教育委員会は引き続き夏休みの期間を短くするなど、指導計画の再検討を行う。
なお県内の大学の臨時休業の要請は16日に解除する。授業を始める場合は感染防止対策を徹底するよう求める。特に県立大学は、遠隔授業と並行して実験や実習などから順次授業を始める。