日本の道路の『路面標示』がスイス風!?←誕生の経緯や目的を調べてみた | ラジトピ ラジオ関西トピックス

日本の道路の『路面標示』がスイス風!?←誕生の経緯や目的を調べてみた

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 あるとき、車でとある道路を走っていますと、白い十字マークに、周りは赤っぽい色で四角く囲んでいる道路標示が前方に見えてきたんです。

 何なに? まるでスイスの国旗みたいやん!?

 アスファルトに白い十字マークは「交差点があるから気をつけてください」という意味なんですが、周囲を赤く囲ったこの道路標示との違いは何なんでしょうか?

 地域の道路管理事務所に尋ねてみたところ、担当者さんはこのように回答してくださいました。

「以前は普通の交差点クロスマーク、そう、十字だけだったんですが事故が起こりまして。『さらに注意してもらわなあかんな』ということで、十字の周りを白地で四角く囲いました。じつは、近くには小学校があって、この道は通学路にもなっているんです。そこで学校側からの要望があり、さらにさらにドライバーに注意してもらうため、赤く色付けをして目立たせたというわけなんです」

普通の交差点クロスマーク

 一般的に、アスファルトってグレーやないですか。確かに、グレーの道路に対して白線となると見えづらい場所もありますから、その周囲を別の色で囲んでいるほうが遠目でもパキッと目立ちます。

 道路標示などを施工している会社にも問い合わせてみましたが、最近は、安全性を高めるためにカラー舗装の要請が多くなっているのだそう。色もさまざまで、赤、青、黄、緑と、舗装場所によってより効果的になるよう色分けされているのだといいます。

 スタッフさんいわく、「カラーを入れて強調される部分とカラー塗装部分には、すべり止め効果もある」とのことで、良いことづくめなんですね。

 さまざまなカラーリングで道路を彩っていけば、スイスっぽいものだけでなく、デンマークやスウェーデン、ノルウェー、フィンランド、アイスランド……。さらには、ななめの交差点ならスコットランド、ななめと十字の複数のクロス交差点ならイギリスの国旗のような組み合わせも生まれるかもしれません。 

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バズろぅ! | ラジオ関西 | 2024/11/09/土 18:55-18:59

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