兵庫県議会・文書問題調査特別委員会「百条委員会」委員長・奥谷謙一県議(自民)は22日、政治団体「NHKから国民を守る党」党首・立花孝志氏にSNSで虚偽の内容を投稿され、名誉を傷つけられたとして、兵庫県警に名誉毀損容疑で刑事告訴した。
告訴状によると、立花氏は10月31日~11月19日、斎藤元彦・兵庫県知事に関するパワーハラスメントなど7項目の疑惑を告発した県民局長が死亡した原因について、「奥谷氏が報道機関に圧力をかけて隠べいした」などとする虚偽の内容を、X(旧ツイッター)や動画サイト・ユーチューブに投稿したとされる。
さらに奥谷氏の自宅や職場に向けて、「消えろ」「逃げやがって、出てこい」といった電話やFAXを送りつけ、SNS上でも「嘘つき」「辞めろ」など誹謗中傷を目的とした多くの書き込みがあり、奥谷氏自身の名誉を傷つけ、議員活動にも支障が出ているという。
さらに立花氏が、(奥谷氏の)自宅前で「出てこい奥谷」などと発言したことについても、兵庫県警に脅迫と威力業務妨害の両容疑で被害届を提出した。
一方、立花氏は同日、東京都内で開いた記者会見や自身のユーチューブで、「刑事告訴については想定通りだが、名誉毀損には当たらない」と主張している。
そして、「私がデマを吹聴していると言っているので、近く東京地裁に提訴する」と話した。