第9回神戸マラソンが17日開催され、約2万人のランナーが神戸の街を駆け抜けた。
朝9時に神戸市役所前をスタートしたランナーたちは、西舞子で折り返し、最後は人工島・ポートアイランドでフィニッシュ。晴天に恵まれた今大会は、男女ともに大会新記録が出るスピードレースとなった。
男子の優勝は、ウガンダのジョフレイ・クスロ(30)。タイムは自己ベストの2時間8分46秒で、第7回大会から破られていなかった大会記録(2時間12分49秒)を4分以上更新した。レース後には、「来年の東京マラソンに挑戦したい」と意欲を見せた。
一方、女子のレースを制したのは、山口遥(32)。2時間27分39秒はこちらも大会新。今年3月の東京マラソンで記録したパーソナルベストから、さらに6分以上記録を伸ばし、4大会ぶりの日本人チャンピオンに輝いた。前日に「30分を切って、できれば1位になりたい」と話しており、有言実行の初優勝となった。
大会のテーマは「感謝と友情」。9回目を迎えた今年も、例年同様、沿道には多くの人が詰めかけ、趣向を凝らした応援で、力走するランナーの背中を押した。
また、フィニッシュ地点近くの「神戸マラソンフィニッシュパーク」も、走り終えたランナーや、応援に訪れた人たちなどで大いににぎわった。