サッカーの元スペイン代表で、昨年夏までサッカーJリーグ1部(J1)のヴィッセル神戸で活躍したアンドレス・イニエスタさん(40)に、神戸市から「神戸市スポーツ特別功労賞」が贈られた。18日、神戸市役所で開かれた贈呈式に出席したイニエスタさんは「第二の故郷、神戸にまた来ることができて感無量。賞をいただき感謝している」などと述べた。
イニエスタさんは、スペインの名門バルセロナで4度のUEFAチャンピオンズリーグ優勝を含む35のタイトルを獲得。スペイン代表として、2010年FIFAワールドカップ南アフリカ大会ではスペインを初優勝に導いた。18~23年にJ1ヴィッセル神戸に在籍、19年にはキャプテンとしてクラブ史上初の天皇杯優勝に貢献。今年10月に現役引退を表明し、今月15日、引退試合に臨んだ。
贈呈式当日、神戸市役所1階ロビーには100人以上の職員らが並び、イニエスタさんを出迎えた。贈呈式にはイニエスタさんの家族のほか、イニエスタさん監修の育成プロジェクト「イニエスタアカデミー」の子どもたちも参加した。
久元喜造・神戸市長は「神戸市のスポーツ振興に多大な貢献をされた。華麗で多彩なプレー、サッカーへの情熱に多くの市民が感動と元気をもらった」と謝意を表明。イニエスタさんは「こんにちは、皆さん」と日本語であいさつした後、「第二の故郷である神戸にまた来ることができて感無量。神戸は、私の地元と距離が離れているにもかかわらず、ホームと思える、すてきな街。今日もフラワーロードや公園を散歩してきた。今回の賞をいただき本当に感謝している」と話した。
神戸市スポーツ特別功労賞は2016年創設。スポーツを通じて市民に感動と元気を与え、神戸のスポーツ振興に寄与した人に贈られる。これまでにサッカー女子・INAC神戸の澤穂希さんと海堀あゆみさん、プロボクサーの長谷川穂積さんが受賞。イニエスタさんは4人目となる。