ヴィクトリーナ姫路 ホームゲームでの“転機” 初先発の選手がもたらした効果とは 竹下佳江氏が語る | ラジトピ ラジオ関西トピックス

ヴィクトリーナ姫路 ホームゲームでの“転機” 初先発の選手がもたらした効果とは 竹下佳江氏が語る

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 バレーボール・SVリーグ女子のヴィクトリーナ姫路は、今シーズン、ホームコートのヴィクトリーナ・ウインク体育館で5勝1敗と好調です。12月28日(土)と29日(日)には年内最後となる地元での試合を迎えますが、それに先立ち、前回のホームゲームを、ヴィクトリーナの初代監督で、元日本女子代表セッターの竹下佳江氏(現、ヴィクトリーナ姫路エグゼクティブアドバイザー)が振り返りました。

 直近のホームゲーム、第8節のPFUブルーキャッツ石川かほく戦では、11月30日のGAME1にセットカウント1-3と敗れたものの、12月1日のGAME2では3-0と勝利した、ヴィクトリーナ。

 GAME1でのヴィクトリーナ敗北の要因について、竹下氏は「姫路が27点でPFUが16点……なかなかの失点差ですよね。ミスしたチームが勝てない、というのはよくあること」と、ミスが絡んだ失点に苦言を呈します。

 一方、GAME2で立て直しできた理由の1つに挙げたのは、「初スタメンの選手」。この試合では、普段リベロをつとめている森田茉莉選手がメンバー外で、代わって吉田眞奈選手が先発に名を連ねていました。

「初スタメンの選手がいると、おそらくコート内の雰囲気が少し、いつもと変わります。この日は急遽スタメンにも選ばれたみたいで、他のメンバーも『支えよう』という意識は強かったかと思います。選手的にはチャンスだけど、すごいプレッシャーでもありますよね。なのでまとめると、もちろん両日ともに選手は頑張ってはいるのですが、気持ちの違いは確実にあったかなと思いますね」(竹下氏)

 ヴィクトリーナで3シーズン目となる23歳の奮闘は、チームのカンフル剤になったよう。吉田選手の存在が全体の雰囲気を変えたと、竹下氏はいいます。

「ベテランの選手はより頑張る……というのではないですが、張り切りますよね。チームの中の雰囲気が見える試合でもあったかなと。1日目の普段しないようなミスや全体の悪い流れを、2日目に持ち込むことなく、新人選手をあえて投入することで、良い方に流れたと思います」(竹下氏)

 ここまで連敗がないのも、ヴィクトリーナのよさ。1日の試合ではアヴィタル・セリンジャー監督の思い切った采配も功を奏しました。

12月1日の試合では、前日から先発2人を変更。伊藤麻緒選手(13番)とともに、吉田眞奈選手(16番)がスタメン入りしました。

 そこから約1か月ぶりとなる、ヴィクトリーナ・ウインク体育館でのホームゲーム。12月28日と29日のSVリーグ女子第10節、クインシーズ刈谷戦は、皇后杯優勝後、ヴィクトリーナが初めて姫路で迎えるホーム凱旋試合になります。井上愛里沙選手、宮部藍梨選手、チャッチュオン・モクシー選手ら主軸だけでなく、若手の吉田選手らの台頭にも期待がかかるなか、初タイトルを得たチームがどんな戦いを見せてくれるか、注目せずにはいられません。

※ラジオ関西『竹下佳江のいいな117ヴィクトリーナ』より


『竹下佳江のいいな117ヴィクトリーナ」は、毎週月曜日、17時40分~放送中。ヴィクトリーナ姫路の話はもちろん、バレーに関する情報をお届けする番組です。現在開催中のSVリーグに関してや、ヴィクトリーナ姫路への質問、竹下佳江さんへの質問なども受け付けています。ぜひ、番組宛(117vic@jocr.jp)へメッセージをお願いします!

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