神戸港の第1突堤に停泊する2隻の帆船。帆は張られていませんが、その美しさは遠くからでもわかります。独立行政法人海技教育機構(JMETS)の練習船「日本丸」(山側)と「海王丸」。毎年、年末になると2隻揃って神戸港に入ることが多いということですが「年に何回もあるわけではないので、レアです」と、JMETSの関係者は話します。
全長はどちらも110メートルほどで、総トン数もほぼ同じ。では何が違うかというと……。
まず船体に入る青いライン。日本丸は濃い青のラインが1本なのに対し、海王丸は薄めの青のラインが2本。日本丸の救命艇はオレンジですが、海王丸は白。そして船首像も違います。さらに船名の文字の色。「2隻が並んでいるからこそ、その違いを見比べることができます」と関係者。
さらに船尾に近いところを見ると「日本丸には錨がありますが、海王丸にはありません。陸からでも見ることができます」。
陸上から見えないところで言うと、「海王丸は旅客も乗るので、船内、特に階段が少しゆったりしているかもしれません。また操縦室から外に張り出している場所=ウイングといいますが、この広さも違うんですよ」とのこと。