斎藤元彦・兵庫県知事のパワーハラスメントなど7つの疑惑を告発した文書をめぐる県議会調査特別委員会「百条委員会」が25日開かれ、片山安孝・元副知事の証人尋問が行われた。
片山氏は斎藤知事の最側近で、百条委員会では3度目の尋問となった。
片山氏は一貫して、告発した元県民局長の男性(2024年7月死亡)が使用していた公用パソコンのメールを解析したところ、「クーデター」という言葉が見つかり、「(男性は)斎藤政権の転覆計画を実行しようとしていた」と述べている。
そのうえで、「(県政に)大きなダメージを与えようとする不正な目的があり、公益通報に該当しないと考えた」と主張している。
片山氏は、告発文書について斎藤知事から「徹底的に調べてほしい」と指示され、男性の公用パソコンを回収し、県の内部調査を主導していたとされる。その際、「不正な目的があり、(男性は)保護する対象にならない」との見解を示した。
このほか、百条委による職員アンケートで、斎藤知事の側近による偏った人事があったとの指摘に、「(県政を進めるために)気心が知れた者を起用することはあり得る。単なる人事異動に過ぎない」と述べた。