プロ野球・オリックスの宗佑磨選手と渡部遼人選手がラジオ関西の番組にゲスト出演し、結果が出ないときの率直な思いや、一軍定着の意義などを明かしました。
パ・リーグ3連覇を達成した昨年までの3シーズンでは、常時100試合以上に出場していた、オリックスの主軸の1人、宗選手。ただ、今年は8月中旬からは二軍降格が続くなど、不本意なシーズンに。一軍では97試合出場、打席数も前年の478から大きく減らして322にとどまりました。
ラジオのオンエアの冒頭、今シーズンの振り返りで、「成績的に、もうダメですね、一切記憶にございません! 野球やりましたかね……そのレベルです」と、猛省した宗選手。
番組内では、パーソナリティーから、シーズンがスタートしてからなかなか結果が出ないときの心情を問われると、「めちゃくちゃ逃げ出したい……ほっぽり出して逃げたくなる時は何度でもある」と本音を吐露しつつ、「でも、やるしかないので。先のことを考えずに目の前のことをやっていく以外にない」と、プロとしての矜持を述べていました。
それでも、横浜隼人高校から2015年のドラフト2位でプロ入りし、オリックスでは翌16年から9シーズンにわたってプレー。昨年までは3年連続でベストナイン、ゴールデングラブ賞に選ばれるなど活躍し、チームの顔の1人である宗選手。
2021年に一気に飛躍したときのことを聞かれた際は、「継続的に試合に出してもらえたので、そういうところでの“慣れ”というか、経験できた部分があり、それの積み重ね(で成長できた)。一軍のあの舞台で数をたてて、ちょっとずつ自信につながっていった」と、一軍で試合に出続ける意義を強調。今シーズンは悔しい思いをした分、そのうっ憤を晴らすような2025年の活躍に期待がかかります。
一方、俊足・好守が持ち味のプロ3年目・渡部選手は、今年、自己最多となる65試合に出場。後半戦で先発の機会を増やすと、9月21日のホームゲーム・日本ハム戦で自身初となるサヨナラヒットを放ち、苦戦が続いていたチームを救う活躍を見せました。
「(主軸への道は)全然まだまだですが、後半戦では(試合に)出れば出るほど、ちょっとずついい方向に出たと思う」と、一軍で出番を重ねる価値を実感していた、オリックスの背番号0。サヨナラ打の成功体験は自信にもなったようです。
今後、さらに出番を増やすべく、バッティングでは球威のある一軍投手のボールに打ち負けないよう、「小力(こぢから)をつけたい。(野手の)間を抜けるような長打を打てるようになりたい」と、渡部選手。その話を受けて、オンエアでは、宗選手と渡部選手が「ホームランを狙いにいこうとすると(フォームが)崩れる」など、巧打者ならではの打撃論を語り合っていました。