“年取り魚”と呼ばれる魚・ぶり。漢字は「さかなへん」に師走の「師」と書き、文字通り12月~3月に旬を迎える冬の味覚として珍重されています。大きさによって「つばす」「はまち」など名前が変わることから“出世魚”ともいわれ、縁起が良いとされています。
こうした理由から正月料理としても食べられる魚・ぶりについて、兵庫県神戸市にある産直市場「ナナ・ファーム須磨」の野菜ソムリエ・神垣八千代さんに話を聞きました。
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「ぶりはDHAやビタミンB2・タウリンなどが含まれます。脳の働きや血液をサラサラにするなど、体が喜ぶ栄養素がたっぷりなんです。新鮮なものをぶりしゃぶや刺身で召し上がる方が多いですね」(神垣さん)
旬真っ只中のぶりは脂も乗っており、煮つけにすると口いっぱいにうま味が広がるのだとか。「様々な料理に使いやすいのが魅力の魚です」と神垣さんは話します。
同市場でも鮮度抜群のぶりが並び、いずれも香川県産の活〆だそう。
「お刺身用・切り身・腹一筋・背一筋と部位ごとにパックされています。用途に合わせて選んでいただければ」(神垣さん)
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脂のりを楽しみたいなら「腹身」・あっさりと食べたいなら「背身」というように、食べ比べもできるとのこと。お節で口にした人もそうでない人も、旬のうちにしっかり堪能しておくといいかもしれません。
■ナナ・ファーム須磨
兵庫県神戸市須磨区外浜町4-1-1
電話 078-733-7722
※店舗ごとに営業時間や定休日が異なるため、詳しくはナナ・ファーム須磨公式サイトを参照。