意外と知らない“お守り”のアレコレ 「ご利益の期限」「入手するタイミング」など有識者がアドバイス | ラジトピ ラジオ関西トピックス

意外と知らない“お守り”のアレコレ 「ご利益の期限」「入手するタイミング」など有識者がアドバイス

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 初詣や七五三など、折に触れ寺社仏閣へ訪れた際に購入したり授かったりする“お守り”。入手はすれども「ご利益の有効期限」や「複数所持はOKか」など、知らないことが意外に多いのでは? そこで、お守りについての詳しい話を兵庫県神社庁・事務局長の岩熊利教さんに話を聞きました。

「お守り」について調べてみた

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【お守りの効果は1年】

〈岩熊さん〉地域性などもあり全てが該当するわけではありません。ですが、神社(神道)における一般的な考えに基づいて回答すると基本的にお札・お守りの効果は「1年」と言われています。神様のご加護が込められたお守りを何年も使い続けるとボロボロに傷んでしまいます。そうなる前に新しいお守りを授かり、気持ちも新たに日々の暮らしを送られるとよいでしょう。自分にとって大切なお守り、例えば災難から身を守ってくれたものはずっと持っていてもよいと思います。

【お守りを入手するベストタイミングとは】

〈岩熊さん〉受験の時期には合格祈願のお守りというように、イベントに応じて授かることが多いと思いますが、基本的にはいつでもOK。しいていえば新しい年を迎えるとき、つまり「お正月」でしょうか。神様のパワーがもっとも溢れている時期と言われています。正月準備は年末の12月13日から「事始め」として始められています。各神社の社頭(しゃとう)でも新年の新しいお札やお守りをお頒かちしておりますので、年末に神様に感謝のご挨拶に行く際に受けられるのもいいかもしれません。

正月にお守りを授かると良いらしい

【古くなったお守りはどうすればいい?】

〈岩熊さん〉新しいお守りを受けたあと、それまで持っていたものは神社の古札・納札場などに感謝の気持ちを込めて納めましょう。基本的には受けた神社へ納めますが、他社(寺を含む)のものでも大丈夫です。たとえば、旅行先や帰省先などの遠方で授かったお守りを受けた神社まで返しに行くのは大変ですよね? その場合はお近くの神社にお返しすればよいですよ。とはいえ、鈴や陶器などの燃えないもの・大きなお札や神棚などは断られる場合もありますので、まずは納める予定の神社にお尋ねください。

古いお守りは基本的に受けた神社へ返納

【複数のお守りを持っていても大丈夫?】

〈岩熊さん〉大丈夫です。時々ライバル同士の神様もいますが、神様は基本的みんな仲良しなので喧嘩しません。いろいろな神社で授かったお守りを持ち歩くことで、いろいろな神社の神様のご加護を受けられるかもしれません。

お守りは複数、他社のものをあわせ持ってもOK

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 最後に岩熊さんは、「兵庫県には3800社の神社がありますが、その大半は神職が常駐していない神社です。お札やお守りに関するお尋ねは、管理している神社または地域の方にご相談ください。兵庫県神社庁のホームページからもお近くの神社を調べることもできます」と話していました。

(取材・文=迫田ヒロミ)

※ラジオ関西『Clip』2024年1月14日放送回より

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