「旅さき納税自販機」とは、“訪れた街を応援してもらいたい”という思いから開発された体験型のシステム。旅行など、その土地に訪れた人々がタッチパネルで手軽にふるさと納税に取り組むことができます。
モニターに表示されている広告料で運用しているため、自治体に費用面で負担がかからないということも魅力の一つです。昨年の11月8日、一台目が青森県東北町の「道の駅おがわら湖 湖遊館」に設置されました。
兵庫県では同じく昨年12月9日、道の駅あいおい白龍城(相生市那波南本町)に同自販機を設置。導入理由や本格稼働に向けての動きについて、担当者に話を聞きました。
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同市に導入が決定した理由は、自販機製造業者とタッグを組んでいる企業担当者の“アツい思い”でした。「生まれ育った相生の地に2台目の旅さき自販機を設置したいと考え、市役所に務めている地元の先輩に相談したことがきっかけです」と話すのは株式会社Geofence Globalの高橋紀行さん。昨年夏ごろから市と会議を重ね、12月9日に設置が完了しました。
導入にあたり「システムの複雑性」苦戦したと語る高橋さん。「ふるさと納税に関する法律や決まりごとが、想像以上にありましたので、それに準じてシステムを改良する必要がありました。一つ一つ丁寧に勉強しましたが、奥が深かったです」と振り返ります。
現在は2月の本格稼働に向け、返礼品についての会議を行っているそうです。「食事券やお土産引換券の他にペーロン温泉で利用できる入浴券など、その施設ならではの物も導入できればと思っています。今後の話し合いで、ラインナップはさらに増えていく予定です」と高橋さんは話します。
今後も毎月10~20台のペースで全国各地に設置数を展開していく予定の旅さき納税自販機。最後に高橋さんは、「相生市に来られた際はぜひ立ち寄っていただき、ふるさと納税を通じて、味覚などを楽しんでもらえればと思います」力強くコメントしました。
(取材・文=長塚花佳)
※ラジオ関西『Clip』水曜日 「トコトン兵庫」より
(2025年1月15日放送回)