かけた費用はケタ違い! SNSで話題の“デコトラはしご車” ド派手車両で列島巡るオーナーの思い | ラジトピ ラジオ関西トピックス

かけた費用はケタ違い! SNSで話題の“デコトラはしご車” ド派手車両で列島巡るオーナーの思い

LINEで送る

この記事の写真を見る(3枚)

 昨年11月、神戸のメリケンパークで開催された入場無料の音楽フェス「神戸ストラット」の会場で、ステージ横に停められていたはしご車。会場で異彩を放っていたこの車両は“デコトラはしご車”と名付けられ、兵庫県内だけでなく全国を走り回っています。この車両が誕生した経緯や反響について、はしご車の持ち主である株式会社片岡オート(兵庫県三木市)の取締役・片岡憲彦さんに話を聞きました。

全国を走り回る「デコトラはしご車」とは?

☆☆☆☆

 同社は中古トラック・部品・載せ替え用ボディを販売する会社。トラックのボディ載せ替えやはしご車レンタル、アプリのリリースなども行い幅広く事業を展開しています。片岡さんが所有するデコトラはしご車は全長約11メートル・重さ18.5トン、はしごは30mまで伸びます。車両は入札会で中古を購入したものの、新車だと価格は約1億円。メッキホイールとタイヤだけで100万円もかかっているとのこと。

「もともと国内で人気のV8エンジンが欲しくて2023年2月に購入したんですが、『日本初のデコトラはしご車に改造してみたら面白いのではないか』と思い立ちメッキホイールや電飾を施してみました」と誕生の経緯を語る片岡さん。SNSに投稿すると、想像以上に反響があったそう。「テレビ・ラジオ・雑誌・新聞などでもご紹介頂き、今年6月には映画への出演が決まっております。子供から大人の方まで目をキラキラさせながら喜んでいただけるのは嬉しいですね」と続けました。

電飾やメッキホイールを施したド派手な佇まい

 さらに片岡さんは、デコトラはしご車で約1年8か月をかけて日本一周を達成しました。旅の間に起こった印象的な出来事について聞くと、「2024年7月に初めて舞鶴からフェリーで北海道小樽港へ上陸した際には、夜の9時にも関わらずSNSを通じて約20人のフォロワーさんがお迎えに来てくださり感動しました。また12月に沖縄でアメリカのキャンプフォスターにある消防署に突撃訪問した際には、署長さんをはじめ多くのスタッフの方々の歓迎が。アメリカの消防車を体験させてくれたりプレゼントを頂いたりするなど、少し早いクリスマスを満喫させていただきました」とのこと。

 片岡さんによると、この旅の走行距離は実に2万9千㎞。購入時1万3千km台だったのが、現在4万2千km台に達しているのだとか。「移動費が高くつき、沖縄のフェリー往復で45万円かかりました。消防士さんを含め、私が日本一はしご車を走らせている(と自負しています)」と片岡さんはしみじみ語ります。

片岡さん(左から2人目)を囲むワタナベフラワー

 今年、2度目の“デコトラはしご車・日本一周”に挑戦する片岡さん。「長年トラック業界に関わらせていただいておりますが、燃料高騰や人手不足、2024年問題や物価高騰などさまざまな要因で運送業界はサービスの低下や厳しい状況が続いています。だからこそ、アイデアを形にすることで貢献できたら」と、今後についてのコメントで締めくくりました。

(取材・文=迫田ヒロミ)

※ラジオ関西『Clip』2025年1月8日放送回より

LINEで送る

関連記事