女子サッカーの日本一を決めるカップ戦「皇后杯 JFA 第46回全日本女子サッカー選手権大会」の準決勝が、18日、京都・亀岡のサンガスタジアム by KYOCERAで行われます。その第2試合では、WEリーグ連覇の三菱重工浦和レッズレディースと、前回の皇后杯覇者・INAC神戸レオネッサが対戦。この一戦について、元なでしこジャパン(日本女子代表)の川上直子氏が、自身がパーソナリティーをつとめるラジオ番組で展望を述べました。
前回の決勝でも相対した、浦和LとINAC神戸。そのときは浦和Lが先制するも、土壇場でINAC神戸がPKで追い付き、延長戦含めた120分の戦いでは決着がつかず。PK戦の末に、INAC神戸が制し、7大会ぶり7度目の優勝を果たしました。
WEリーグでもライバルとして切磋琢磨し合う両者ですが、2024-25シーズンでは、1度、9月に対戦済み。そのときはアウェイのINAC神戸が1-0で勝利。2度の大きなけがを乗り越えて658日ぶりのリーグ戦先発となったMF水野蕗奈選手が、値千金の決勝ゴールを記録。自身のうれしい復活弾でチームを勝利に導きました。
WEリーグ戦と同じく、今回も勝利して、2季連続のファイナルへ進みたいINAC神戸。昨年末のWEリーグクラシエカップ決勝で敗れ、目前でタイトルを逃しただけに、川上氏も「(皇后杯)連覇への思いと、WEリーグ杯決勝で負けた悔しさがあると思う」とコメント。
ただし、「松原(優菜)選手、水野選手がどうなのか……」と、負傷離脱していた主力選手の状態を気にかけていました。WEリーグ杯決勝でもFW桑原藍選手が負傷のため途中交代を余儀なくされていただけに、どこまでメンバーを揃えられるかが勝利へのカギになりそうです。
一方、INAC神戸と同じく、タイトル奪取に意欲を燃やす浦和L。WEリーグホームゲームや皇后杯前回決勝での悔しい敗戦もあり、そのときのリベンジを狙って、高いモチベーションで今回の一戦に臨んでくることは容易に想像できます。
その浦和Lは、昨年11月から、本来はセンターバックのなでしこジャパンDF高橋はな選手をFWで起用。高さ、力強さ、得点力を前線でいかし、高橋選手は最近でもWEリーグ杯準決勝(12/8)や皇后杯5回戦(12/15)でゴールも決めていました。
今回の準決勝でも、「高橋選手を前に置いてくるのか」が気になるという川上氏は、浦和Lについて「(海外移籍した)清家貴子選手がいなくなって(チームに)昨シーズンほどの爆発力はないかもしれないが、タイトルを取りたい気持ちは浦和も強いので、面白い試合になると思う」と予想していました。
準決勝の会場、京都の中西部に位置する亀岡市の、試合当日・18日の現時点での天気予報は曇りのち晴れ。最高気温は9℃と予想されていますが、スタジアムでの寒さも気になるところ。観戦には防寒対策も必須となりますが、「おすすめは靴の中にいれるカイロ」という川上氏。「スタジアムに駆け付けてくれる方は、本当に寒いみたいなので、あったかい格好で観戦を」と呼びかけるとともに、「でも、試合では、選手たちが熱い戦いをしてくれると思う」と、熱戦を期待していました。
18日の皇后杯準決勝は、第1試合が午前10時45分キックオフで、日テレ・東京ヴェルディベレーザとアルビレックス新潟レディースが対戦。浦和LとINAC神戸が顔を合わせる第2試合は午後2時キックオフ予定です。決勝は翌週の25日(土)にエディオンピースウイング広島で行われます。
※ラジオ関西『カンピオーネ!レオネッサ!!』より