独自の立体感持つカラフルな作品 神戸在住の造形アーティスト・佐々木純子さん 春に旧居留地で展示も | ラジトピ ラジオ関西トピックス

独自の立体感持つカラフルな作品 神戸在住の造形アーティスト・佐々木純子さん 春に旧居留地で展示も

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 独自の立体感を出す手法を用いて、カラフルな作品を生み出している作家がいる。神戸市在住の造形アーティスト・佐々木純子さんだ。当初は平面の油絵を描いていたが、“平面から立体に起こす”ことの面白みに気付き、今では立体的な作品が増えたという。

造形アーティストの佐々木純子さん
造形アーティストの佐々木純子さん

 佐々木さんの作品は、同じような構図の切り抜きを複数枚準備し、それを発泡スチロールで挟んで立体感を出す。発泡スチロールの厚みはミリ単位で決めて計画的に作っていく。同じ絵柄の紙を重ねて立体的に仕上げる「シャドーボックス」からヒントを得たうえ、独自に編み出した手法だという。

 絵が好きで、学生のころは絵画を専攻していたという佐々木さん。海外を訪れたときに写真撮影をしたり、スケッチしたりした景色を題材として作品を生み出すことも多い。ただ、作品の題材を探しに行くというよりも、どこかへ出かけたときにきれいな景色を見て「これを作品にしよう」と思い立って制作に入るのだとか。

「洋なしの窓から」と銘打たれた作品は、洋なしの実の部分が窓になっていて、その向こうに景色が見える趣向だ。フランスで電車に乗った際、持っていた洋なしを何気なく置いた窓辺の向こうにパリの街並みが広がった様子に「洋なしに穴が開いて、そこから景色が見えたら面白い」と感じたという。こうした思い出を反芻・展開し、作品として仕上げていく。

佐々木さんの作品「洋なしの窓から」
佐々木さんの作品「洋なしの窓から」

 見て楽しくなってもらいたい思いから、自然と彩り豊かな明るい色合いの作品に。「普段着ている服はモノクロが多いので、『なんで作品はそんなに明るい色なの』と聞かれます」と、佐々木さんは笑う。

 そんな佐々木さんは「バースデーケーキはアイスクリームにしてほしい」と頼んだことがあるほどアイスが大好き。アイスを題材にした作品も制作している。“食べるときはみんなが幸せな瞬間”という考えのもと、食べ物からヒントを得ることも多いという。

アイスクリームを題材にした作品
アイスクリームを題材にした作品

 今年4月5日から1か月ほど、神戸・居留地内のビルのウィンドウをギャラリーとして作品を展示する予定があり、現在そのための創作活動中。「今後も作品を通して皆さんに楽しんでもらいたいです」と話していた。

造形アーティストの佐々木純子さん(写真左)とラジオ関西パーソナリティの三上公也氏
造形アーティストの佐々木純子さん(写真左)とラジオ関西パーソナリティの三上公也氏

※ラジオ関西『三上公也の朝は恋人』より

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