料理をするときに大活躍するキッチンアイテムのひとつアルミホイル。おにぎりを包んだりホイル焼きで使うことが多いイメージですが、実は用途はそれだけではないのを知っていますか? アルミホイルの便利な活用方法について、東洋アルミエコープロダクツ株式会社の和田美香さんに聞きました。
☆☆☆☆
【切れにくくなったハサミの切れ味を復活させる】
インターネットでよく目にするこちらの裏技。どういった原理でその効果が生まれるのでしょうか? 和田さんによると、「ハサミが切れにくくなる原因の一つとして、刃の部分に付着した粘着剤等の汚れがあります。アルミホイルには適度な硬さがあり、切れにくくなったハサミで数回切ることで刃の表面の汚れを削ぎ落とすことができます。そのため切れ味を取り戻せるのです」とのこと。
【アイロンで効率的にシワを伸ばせる】
「アルミホイルには水分を通さず、熱に強いという性質があります。そのため、スチームアイロンをかける際、アイロン台の上にホイルを敷くことで蒸気を逃がさず、効率的にシワを伸ばすことができます」(和田さん)
また、衣類等の生地が2枚重なった状態で上からアイロンをかけた場合、下に水蒸気を逃がさないため下の生地にも熱を伝えることができるのだそう。
【冷凍・解凍スピードがはやくなる】
「『熱しやすく冷めやすい』という熱伝導性を持つアルミホイルを使用することではやく冷凍できるだけでなく、解凍する場合にも活躍。ラップ等で包んだものと比べて解凍時間が短くなります」(和田さん)
さらに、冷凍焼けも起こりにくくなるメリットもあるのだとか。これは酸素や水蒸気などの気体を通しにくい性質や水分を通さないという、アルミの特性によるものだそう。
☆☆☆☆
キッチンだけでなく様々な場面で役立つアルミホイル。積極的に活用するといいかもしれません。
(取材・文=迫田ヒロミ)
※ラジオ関西『Clip』2025年1月28日放送回より