丹波市の版画家、渡辺トモコさんが、疫病除けの妖怪「アマビエ」をかわいらしい木版画の作品に仕上げ、自身のホームページで無料公開している。
「アマビエ」とは江戸時代に熊本の海に現れた妖怪で、疫病の流行を予言。そのアマビエの絵を描いて人々に見せることで疫病が終息すると言われている。アマビエの姿は京都大学付属図書館に収蔵されている江戸時代の瓦版に描かれているが、髪の長い人魚のようで鳥のようなクチバシがある奇妙な姿だ。
今、新型コロナウイルスの終息を願う多くの人々がアマビエの絵を描いてSNSに投稿しているが、渡辺さんも早期終息の願いを込めておよそ2週間かけて版画を制作した。
渡辺さんが作ったのは「アマビエ」と「アマビコ」の2種類の木版画。「アマビコ」も病を除ける妖怪として知られている。ホームページにはプリントアウトしてから切り取って使えるお札タイプと、ダウンロードしてパソコンやスマートフォンの壁紙に使えるタイプが公開されている。
デザインは、妖怪らしさを残しながらもポップでかわいらしく、SNSでは国内だけでなく海外からも反響があるという。
アマビエとアマビコの力で、新型コロナウイルスにも早く退散してもらいたいものだ。詳細はホームページ(https://watanabecompany.com/amabie/)に掲載されている。
※ラジオ関西『PUSH!』2020年5月18日放送回「わがまちひょうご」より
◆watanabe company
https://watanabecompany.com/amabie/