神戸の中華街・南京町で中国の旧正月を祝う「春節祭」が29日、始まった。
今年(2025年)は2月2日まで5日間開催され、神戸ルミナリエとも期間が重なる。
主催する南京町商店街振興組合は、17万人の来場者を見込んでいる。
南京町の春節祭は1987(昭和62)年から開かれ、今年で37回目。昭和天皇崩御(1989年)と阪神・淡路大震災(1995年)の2回は中止となった。1997(平成9)年には、神戸市の地域無形民俗文化財に指定された。
ステージでは役者の面が一瞬で変わる変臉(へんれん 変面とも呼ばれる)や獅子舞などを楽しむことができる。
初日の29日は、中国の伝統劇・京劇の衣裳とメイクで三国志の英雄や楊貴妃などに扮した「中国史人游行」の一行が練り歩いた。
29日の神戸の最高気温は8度で、風が冷たい一日となった。
南京町の老舗、元祖豚まん専門店「老祥記」の三代目で南京町商店街振興組合前理事長・曹英生さんは、「寒空の下、平日にも関わらずたくさんの方々にお越しいただき嬉しい。これからも元気を発信する街でありたい」と話した。