まだ間に合う!南淡路・灘黒岩水仙郷 今が見頃 今年は約2週間遅れ 新設の屋上展望台は絶景スポット | ラジトピ ラジオ関西トピックス

まだ間に合う!南淡路・灘黒岩水仙郷 今が見頃 今年は約2週間遅れ 新設の屋上展望台は絶景スポット

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 兵庫県南あわじ市の灘黒岩水仙郷が、今年も水仙のシーズンを迎えています。寒さに強く、冬にいち早く春の訪れを告げることから別名「雪中花」とも呼ばれている日本水仙。今年は例年よりも約2週間ほど開花が遅れ、今まさに一番の見頃となっています。

 同水仙郷の歴史は古く、江戸時代後期に球根が灘黒岩に漂着して以来、地元住民に守られてきた場所です。福井県越前海岸や千葉県南房総・鋸南町とともに「日本三大水仙群生地」のひとつと言われています。

灘黒岩水仙郷  ※過去の様子
灘黒岩水仙郷  ※過去の様子

 昭和時代に水仙郷としての営業が始まり、今では毎年約4万人もの人が訪れる名所となりました。約3年間の休業期間を経て、2023年12月にリニューアルオープン。同市が運営を担うようになりました。

 昭和時代の施設を一新、来園客を迎える建物が新設されました。屋上は展望デッキ、1階には手洗い場やトイレを設置し、2階はカフェ・レストランに。ユニバーサルデザインへの配慮もなされています。さらに、施設までの通路沿いに花壇を設けたほか、駐車場も拡張されました。特産品の販売もあり、地元では「淡路島3年とらふぐ」と並ぶ名物としてPRに力を入れ、南淡路の冬の観光を盛り上げています。

リニューアルにより新設されたランドマーク
リニューアルにより新設されたランドマーク

 南あわじ市産業建設部長の川上洋介さんによると、屋上デッキからは、国生み神話の舞台と言われている沼島、晴れた日には和歌山の海岸まで一望できるとのこと。さらに、水仙郷を臨む諭鶴羽山の山頂付近には、フィギュアスケートの羽生結弦選手が二回も参拝したことで知られる「諭鶴羽(ゆづるは)神社」があり、パワースポットとしても注目されています。

 川上さんは、「可憐な白い水仙と、始まりの島とされる沼島が浮かぶ海との景観は最高。エネルギーをもらい、新たな気持ちでスタートを切れるような場所」と話していました。

屋上デッキからの眺め
屋上デッキからの眺め

 ちなみに、水仙の花言葉は「自己愛」です。白い水仙の英語名「narcissus(ナルシッサス)」は、ナルシストの語源となったギリシャ神話に登場する美少年「ナルキッソス」のことです。一方、黄色い水仙は「もう一度愛を」というロマンチックな花言葉を持ちます。この素敵な花言葉も、同水仙郷の周知に活用していきたいとのことでした。

 灘黒岩水仙郷は今年は3月2日(日)まで開園。なお、今年1月24日から入園料が必要になっていますが、この時季はその開花状況から通常より減額されています。詳細や最新情報は、灘黒岩水仙郷のホームページに掲載されるとのことです。

(取材・文=森本真由)

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