旅行の交通手段といえば、新幹線や飛行機、車、バスなどさまざまですが、フェリーに乗って、普段とは少し違う空間で、ゆっくりと船旅を楽しむのもいいものです。関西からも、神戸や大阪と、四国・九州とを結ぶ航路がズラリと並びます。そこで、今回は関西を発着するフェリーの魅力をシリーズでお届け。シリーズ5回目で紹介するのは、関西(大阪・神戸)と愛媛(東予・新居浜)を結ぶ四国開発フェリー(オレンジフェリー)です。
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関西航路(愛媛・東予港~大阪南港)と九四航路(愛媛・八幡浜港~大分・臼杵港)を持つ四国開発フェリー株式会社。オレンジフェリーの愛称で親しまれていますが、そのうち、四国オレンジフェリーが担う関西航路では、「おれんじえひめ」と「おれんじおおさか」が日替わりで運航されています。
客室は、全室個室でプライベート空間を重視。1人での利用にはシングルやデラックスシングル、家族・恋人・友だちとの利用にはスイート(和室・洋室・和洋室)やロイヤルなど、お部屋の種類も豊富です。
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まるで、ホテルのような船内は設備も充実。バブルジェットが設置された展望大浴場では、瀬戸内の夜景や眺望をバックに心も体もリフレッシュすることができます。また、レストランでは、地産地消の食材を使用したメニューが提供されています。
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☆ ☆ ☆ ☆ ☆
オレンジフェリーが拠点とする愛媛県は、サイクリングの聖地と言われ、世界的な知名度を誇る「しまなみ海道」をはじめ、県公式のオリジナルサイクリングコースがたくさん存在しています。
自転車を限定客室に持ち込むこともできるオレンジフェリーは、サイクリストに親しまれるフェリーとしても有名です。
他にも、フェリーが発着する東予港のある西条市には、西日本最高峰の石鎚山を中心に石鎚山系がひろがり、特に春から秋にかけては登山やハイキングでにぎわいます。
東予港からも、朝に出ると夕方には戻れるので、日帰りで登山を楽しむことができます。
松山市に足を運ぶと、『日本最古の温泉』道後温泉や松山城といった名所など、風光明媚な観光地が多くあります。
愛媛のおすすめのグルメは『鯛めし』。西条市や今治地方では鯛を一匹炊き込んだもので、松山や宇和島地方では鯛の刺身をご飯の上にのせて食べるスタイル。二つの鯛めしを食べ比べてみるのもいいかもしれません。オレンジフェリーの船内でも『宇和島鯛めし』は人気メニューの1つです。
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