神戸市垂水区の駅近く、小高い丘のうえにそびえる『五色塚古墳』は兵庫県最大の古墳。いまから1650年ほどさかのぼる、4世紀後半につくられたといわれています。
1975年の公開から50年を迎えるにあたり、同区は特設ホームページで、五色塚古墳の“復元整備50年”の歩みや記念の取り組みなどを紹介しています。

全長194メートル、高さ18.8メートルと兵庫県で最大の古墳である五色塚古墳。全面を石で覆われる同古墳からは、隙間なく並んだ2200本の円筒埴輪が出土しました。斜面を覆う石は総重量2784万トン、数にして223万個にも上り、それらは淡路島から運ばれてきたことがわかっています。
同古墳には、明石海峡とその周辺を支配した豪族が葬られていると考えられていますが、詳しいことはいまだわかっていません。

1965年から、およそ10年をかけて発掘調査や復元整備が行われてきた同古墳。その後1975年に、築造当時の姿を復元した国内初の古墳公園として開園しました。
2025年に公開50年を迎えるにあたり、神戸市垂水区は“復元整備50年”を記念した特設ホームページを開設。神戸芸術工科大学(神戸市西区)の協力で新たなキャラクターが登場し、漫画を交えながら五色塚古墳のことを分かりやすく解説する新たなリーフレットが作成されました。
五色塚古墳には、墳頂まで登ることができるように階段が整備されており、墳頂からは明石海峡大橋や淡路島を一望することができます。2024年には、夜間イベント『キャンドルナイト』が開催されました。
現在、古墳北側の広場ではガイダンス施設の建設が進んでおり、レクチャールームや同古墳の歴史などを紹介する展示コーナーが設けられる予定です。
※ラジオ関西『サンデー神戸』より
