サッカー日本代表に初めて選ばれたヴィッセル神戸のFW古橋亨梧は、19日、大阪府吹田市のパナソニックスタジアム吹田で行われた国際親善試合「キリンチャレンジカップ2019」ベネズエラ代表戦で、途中出場し、A代表デビューを果たした。チームは前半の4失点で1-4と敗れたものの、後半45分間のプレーで存在感を発揮した古橋は、試合後、報道陣の取材に応じ、「デビュー戦にしては、まだまだ課題はあるが、チャンスは引き出せたし、流れは変えることができたと思うので、ポジティブに考えていいかなと思う」と感想を吐露。そのうえで、「またこうやって、ここ(代表)に来て、日本の上手い選手ともっとやっていけるように、チームに帰って頑張りたい」と、今後への意気込みを語っていた。以下は、試合後の古橋のコメント。
●古橋亨梧選手
こうやって(日本代表に)呼んでもらって、今日初めてデビューできたことは、すごくうれしかったですが、状況が(0-4と大差をつけられている)状況だったので、逆に思い切ってやれたかなと思います。少ないチャンスを引き出せたなかで、(77分に訪れた決定機で)ゴール前で相手に触られてしまったので、あそこはちゃんと決め切らないといけないなと思いました。
――出場の際、森保監督から言われたことは?
下を向くのではなく、まだまだ45分あるから、巻き返せるし、1点でも確実に決めていって、流れをつかめたら、こっちの流れになると。僕個人もそう思ったので。後半の立ち上がりからいい形で前向きに行けましたし、何度かチャンスもできたのでよかったのかなと思います。ただ、結果的にチームとして1点しか決めることができず、しかも決めたのは途中から入った(山口)蛍さんで、ボランチの選手なので、前の選手からしたら結果を残せなかったので、そこは悔しいです。
――森保監督から個人的に試合後言われたことは?
攻守においてハードワークしてくれたと評価していただきましたし、何度かチャンスを作っていたことも評価してもらえていたので、そこは持ち味を、45分(のプレー)でしたけど、出せたかなと思います。
――この代表デビュー戦での収穫について。
ゴール前で何本も(チャンスに絡み)、(パスが)通らなかったものもありますが、通ったものもあって、チャンスになりましたし、守備でもうまく後ろの選手と声を掛け合いながら、いい形で守れたかなと思います。
――初代表で楽しめたところは?
いい意味でプレッシャーもありましたし、平日なのに、これだけ満員になって、いっぱい(サポーターが)来てくれましたし、そのなかでプレーできたことは本当に幸せで、いい経験だったなと思います。これからこの経験をいかせればいいかなと思います。
――ベネズエラ代表と実際に戦って感じた、海外、南米の選手のすごさについて。
そこ出てくるかというところで足が出てきましたし、そこはいい経験になったと思います。(シュートを打てなかったところ?)そういったところとか、浅野(拓磨)選手にパスを出したとき、通ったかなと思ったら、そこも足が出てきたので、そこはすごいなと思いましたね。
――ゴール前でダイビングヘッドで飛び込んだシーンについて。
中島(翔哉)選手は絶対に仕掛けてクロスかシュートかで終わると信じていたので、僕はタイミングを見て、相手の前に入るのが僕の武器なので、身体も小さいですし。うまく入れて、イメージでは(ヘッドで流したボールが)ファーに行って、GKが弾いたところを永井(謙佑)さんが押し込めばなと思っていたのですが。それでも、いい形でファーにすらすことはできたので、もう少しのところだったので、惜しかったなと思います。
――「代表でやれる!」という手応えはつかんだか?
デビュー戦にしては、まだまだ課題はありますが、こうやってチャンスは引き出せたと思いますし、流れは変えることができたと思うので。ポジティブに考えていいかなと思います。またこうやって、ここ(代表)に来て、また日本の上手い選手ともっとやっていけるように、チームに帰って頑張りたいと思います。
――ピッチに入って歓声は聞こえましたか?
そうですね、神戸で歌ってもらっている僕のチャントも歌ってもらって、なんかすごく新鮮でしたね。うれしかったです。
――ウォーミングアップ中や試合後など、一緒にいた山口蛍選手から声を掛けられていた?
アップしていたときには、失点を重ねてしまって、あまりいい状況ではなかったのですが、「逆にやりやすいんじゃないかな」と声をかけてもらいましたし、あまり緊張せず、自分のプレーをしたらいいと、それを聞いて思いましたね。試合後は、「思っていたよりはできたやろ」と。僕も思っていたよりはできたので、まだまだ引き出せる場面だったり、攻撃に絡む場面だったり、守備に頑張らないといけない場面もありましたが、でも、自分が想像していた以上にやれたかなという手応えはあるので。