経済産業省は5日、大阪・関西万博(4月13日~10月13日 184日間)で、政府が出展する日本館の名誉館長に女優の藤原紀香さんを任命した。会期中、国内外の招待客の案内役を務め、主要イベントに参加する。

藤原さんは兵庫県西宮市出身。関西にゆかりがあり、 2007年に日本赤十字社の広報特使に就任、東日本大震災の被災地やアフガニスタン、カンボジアなどの途上国を継続的に訪れ、社会貢献活動を続けてきた。 また、持続可能な開発目標(SDGs)活動への取り組みも評価された。


藤原さんは3月2日に現地を視察している。就任式で武藤容治経済産業相から任命状を受け取り、「日本館のパワーに圧倒された。名誉館長として、日本館の伝えたいメッセージを発信していきたい」と抱負を語った。
そして、「1970年大阪万博の時、私は母のおなかの中にいて経験はしてないが(1971年生まれ)、命としては宿っていた。関西出身で、そういった機会を与えられたことを嬉しく思う」とも話した。

日本館のコンセプトは「いのちと、いのちの、あいだに」。循環型社会の実現に向けてアプローチする。万博会場内の生ごみを利用したバイオガス発電などを通して、持続可能な社会に向けた来場者の行動変容を促す。
このほか、日本の南極観測隊が2000年11月、南極の昭和基地近辺で採取した「火星の石」のほか、日本の宇宙航空研究開発機構(JAXA)の探査機「はやぶさ」と「はやぶさ2」がそれぞれ持ち帰った小惑星「イトカワ」と「りゅうぐう」から採取した砂も展示する。

