中国の薛剣(せつけん)駐大阪総領事は17日、大阪市内で取材に応じ、大阪・関西万博(4月13日開幕)の中国パビリオンについて、「5千年以上の歴史を持つ中国の伝統文化と、現代の技術による没入型展示に期待してほしい」と抱負を語った。

中国パビリオンは、中国の伝統的な書道の巻き物を広げた形をモチーフにしたデザイン。敷地面積約3870平方メートルで、自国で設計・建設する「タイプA」のパビリオンの中でも最大規模。

「人と自然が共に生きる共同体の構築〜グリーン発展の未来社会〜」をテーマとする。 展示では、中国の歴史・文化、自然との調和、最新のスマートシティーの未来像などを3部構成で紹介する。


日本と中国の懸け橋となった鑑真など著名な人物の彫刻や、通常は国外に持ち出すことがない国宝級の出土品、生態系を守りながら続く中国の伝統的な農業文化を最新の映像技術を使って紹介する。


このほか、万博期間中に31の省や自治区、直轄市によるイベントを順次開催する。
ナショナルデーは7月11日。この日は、明の武将・鄭和の航海出発600周年となった2005年に制定された「中国航海の日」にあたる。

