WHO(世界保健機関)にも認められている、体のツボ。ツボは東洋医学の概念によって点在しており、基本的な全身のツボは361種類あるといわれている。中でも「耳」には全身のおよそ3分の1にあたる100以上のツボが集中しているそう。

そんな耳のツボを刺激しながらおしゃれできる「耳つぼジュエリー」が昨今、Z世代を中心に話題に。耳つぼジュエリーとは、チタンで耳ツボを刺激しながらピアスのように装飾することができるアイテムで、3日ほどは取り外し不要。日常的なおしゃれのアクセントとして注目を集めている。

今年2月より耳つぼジュエリーのサービスを提供している美容サロン「natsuu」(大阪市北区)のオーナー・ナツミさんに、その人気について、実際に施術してもらいながら話を聞いた。
「natsuu」で耳つぼジュエリーのサービスを開始したのは、ナツミさんが韓国で流行していることを知ったのがきっかけだったそう。
近年、インフルエンサーやユーチューバーが取り上げはじめ、日本でも10代後半〜20代前半のZ世代を中心に広がっている、耳つぼジュエリー。特に高校生は校則などでピアス禁止なところも多く、春休み期間で楽しんでいる人も目立つよう。また、むくみや小顔、リフトアップのツボで、ダイエット効果に期待する人も多い。ナツミさんは「体の不調改善というよりは、中身も見た目もさらにキレイになりたい人が来られますね」と話す。
同店での施術では、ツボのカウンセリング・刺激をしながら、チタンが付いたジュエリーを選び、耳に貼る、という流れ。アルコールで余分な汚れなどを拭いた後、プッシャーでツボを刺激。ツボは大きく、ダイエット・美容・健康に分かれており、痛がるツボはその人の不調によってさまざま。最初は痛くなくても、付けていると日に日に痛くなるそうで、痛みは効いている証拠とのこと。著者も実際、肩や首などを集中的にしてもらったところ、皮膚をつねられた程度の痛みが伴った。


「natsuu」にあるジュエリーは一つひとつ手づくりで貼り付けているそうで、種類は「無限にある」と、ナツミさん。特に人気なのは、昨年50周年を迎えたキティちゃん。ジュエリーの大きさに効果効能の影響はなく、「大きいパーツは外側につけるとおしゃれ」(ナツミさん)というポイントも。