FM三重のアナウンサー・代田和也さんが、このたび、シンガーソングライターの川嶋あいさんがパーソナリティーを務めるラジオ番組『明日への扉〜いのちのラジオ+〜』(ラジオ関西)に出演。不登校だったころにラジオに救われたというエピソードを明かしたほか、同じ境遇で悩んでいる人へメッセージを送りました。

2008年にFM三重に入社した代田さんは、アナウンサーとして活動する傍ら、番組プロデューサーやディレクターも担当してきました。
とにかくラジオが好きで、「ラジオの世界に近づきたい」との思いから専門学校に進学。話す技術や制作の仕事を学ぶための努力を重ねてきました。しかし、当初は「引っ込み思案で人見知りだったので、まさかマイクの前でしゃべるなんてことは考えてもいなかった」のだそうです。
ラジオにハマったきっかけについて尋ねられると、中学生のころを振り返った代田さん。中学1年生の夏休み明けから不登校を経験したそうで、「昼夜逆転の生活で、ゲームをしたりマンガを読んだりして時間をつぶしていました。それでも時間を持て余してしまい、たどり着いたのがラジオだった」といいます。
「そこで、『深夜放送ってめっちゃおもしろい』『こんな自由な世界があるんだ』ということを知った。お笑い芸人さんやミュージシャンの皆さんとかが、すごく生き生きとくだらない話をするんですよね」と話す代田さん。
「当時は孤独感というか、社会とのつながりがすごく希薄になっていたんです。(ラジオだと)誰かにメッセージが届いて、それを読み上げてくれる。大げさな表現かもしれないですけど、『生きてるな』という感じがするんですよね。そこで、わずかでも社会とつながっている感じを得られました」と、ラジオに救われた経験を明かしました。
代田さんは、自身の経験をいかし、不登校に関するコーナーも担当しています。リスナーとの心に残る出会いやエピソードについて尋ねられると、このように答えました。
「『じつは、うちの子どもも不登校気味で……』とか『学校に行けていなくて』とか、『自分も学生時代は不登校でした』というメッセージが結構届く。私が経験談を語ることによって、(リスナーの)皆さんに共感してもらえたり、メッセージを送ってもらえたり、そういうあたたかい連鎖が起きています」(代田さん)
「ラジオは1対1で楽しむメディア」と捉える代田さん。その真意について、このように熱弁しました。
「たとえばテレビだったら、みんなでご飯を食べながらお茶の間で一緒に、という楽しみ方ができますが、ラジオは、通勤途中や登下校、車の中など、イヤホンをつけて1対1で聴くメディアだと思うんです。“多くの皆さんに聴いていただいている”という感覚を持ちつつ、一方で、“ラジオの前にいるあなたに届けている”という思いを忘れずにやっていけば、ラジオにも未来はまだまだあるんじゃないかなと思っています」(代田さん)
番組の最後には、悩みや不安を抱えるリスナーに向けてメッセージを送りました。
「いま、苦しい思いをされている方はたくさんいらっしゃると思うのですが、それがいつか花咲くときがきます。つらい経験を踏み台にして次のステップに必ず行けると思いますので、一緒に頑張りましょう」(代田さん)
※ラジオ関西『明日への扉〜いのちのラジオ+〜』2025年4月6日放送回より
◆『明日への扉〜いのちのラジオ+〜』(パーソナリティ:川嶋あい)◆
番組公式ブログ
今回のゲストはF M三重のアナウンサー、代田和也さんです!中学時代のつらい時期にラジオに
救われたご自身の経験を元に、今、アナウンサーとして、同じような悩みを持つ若者やご父兄に寄
り添い続けています。ラジオの素晴らしさを再認識しました!是非、お聴きください!#ラジオ関西 pic.twitter.com/KK2vcKtJOc
— 明日への扉〜いのちのラジオ+〜 (@asu_heno_tobira) April 3, 2025





