ドラァグクイーンのサマンサ・アナンサとネオ昭和アーティストの阪田マリンが木曜日にパーソナリティーを務める番組『Clip』(ラジオ関西、月-木午後1時~)で、「あなたの1番古い記憶」というテーマでメールを募集しました。

まず紹介したのは、「幼稚園のころ、カルピスを水で薄めずに飲んで、口と鼻のなかがえらいことになった」というメール。リスナーいわく、カルピスとカルピスウォーターの違いがわからなかったそうです。
このメッセージを聞いた2人は、「これはやりそう」と納得の様子。サマンサからは、「カルピスはビンだった」という昭和エピソードも飛び出しました。
「5歳ごろにチキンラーメンを初めて食べたときの衝撃」を挙げた人もいました。マリンは、「子どもにとっての初めてのチキンラーメンはおいしすぎる」とうなずきました。
サマンサにもカップ焼きそばにまつわるエピソードがあるのだそう。それは、1人で初めてカップ焼きそばを作ったときの出来事でした。当時、お湯を捨てなければならないことを知らなかったサマンサは、そのまま粉末ソースを投入。「マズすぎたけど、『おいしく食べた』とウソをついて、実際は土に埋めて捨てた」ことを暴露しつつ、「子どもながらに『隠さなければ』という感覚があった」と当時を思い返しました。
なかには、「大阪万博で、太陽の塔の下でアイスクリームを食べたこと」と、1970年に開催された日本万国博覧会にまつわる思い出をつづっている人もいました。
「まだ1歳になるかならないかの妹をおぶった母親と、いとこのお姉ちゃんと食べた風景がいまでもよみがえります」とのことでしたが、「万博の記憶はそれだけで、パビリオンとか会場の雰囲気などの記憶は一切ない」といいます。
「いまはなくなった海水浴場が、懐かしい思い出の場所です」と話すリスナーによると、「昔は夏になれば、須磨、甲子園海岸、香櫨園海岸、芦屋の海、武庫川、加古川など、どこでも泳げた」といいます。「どこへ行くにも自転車だった」というリスナーに、マリンも「自転車で3時間かけて難波まで行ったことがある」と共感を示しました。

今回のメールテーマ「あなたの1番古い記憶」を募集するに至ったきっかけは、番組打ち合わせ時の雑談のなかで、こんな話が出たからでした。
じつは、マリンには胎内記憶があるといいます。それは真っ赤な壁のなかで、葉加瀬太郎の『情熱大陸』が流れていたのだとか。幼稚園のときに家で流れていた『情熱大陸』を聴き、「なにこれ? 私めっちゃ知ってる、ぜんぶ知ってる」と感じたマリン。母に「『情熱大陸』を聴くとお腹のなかにいるような感覚を思い出す」と告げると、「私が葉加瀬太郎さんが好きやから、あんたがお腹のなかにいるときによく聴かせててん」と返ってきたのだそう。これを聞いたマリンは鳥肌が立ち、「それや!」と思ったといいます。
マリンの胎内記憶トークが、この日1番強いエピソードとなりました。

※ラジオ関西「Clip木曜日」2025年4月24日放送回より





