社会人や学生が所属する女子ラグビーのクラブチーム「神戸ファストジャイロ」が11月20日、一般社団法人として再スタートすることになり、神戸市中央区、神戸港中突堤中央ターミナルの「かもめりあ」でキックオフ式が開かれた。港町神戸のチームにちなみ、セーラー服をモチーフとした新しいユニフォームも披露され、新たな門出を祝った。
ラグビーワールドカップ2019日本大会で初のベスト8入りを果たした日本代表チームの活躍で、ラグビー人気に火がついた日本。ラグビーフットボール女子7人制(セブンズ)が2020年東京五輪の正式種目になったことで、女子ラグビーもにわかに関心が高まっている。
兵庫県の女子ラグビーは、2018年に中学生チームの「ガールズ兵庫」が全国大会で準優勝するなど健闘している。ところが社会人になってもプレーできる競技環境がなく、優秀な人材の他府県への流出をどう食い止めるかが課題だった。
神戸ファストジャイロは、社会人も参加できるクラブチームとして2018年に誕生し、学生も含め約20人が所属している。今回、地域の幅広い支援が受けやすい一般社団法人として再出発することにした。
代表理事に就任した早駒運輸の渡辺真二社長は「地域を挙げて応援し、五輪選手を輩出できるような強いチームを目指したい。来年には7人制女子ラグビー大会を神戸で実現し機運を盛り上げたい」と抱負を語った。
兵庫県、神戸市の幹部をはじめ、協賛企業からも約50人が集まり、新しいユニフォーム姿の選手たちを激励した。岡田恵梨香キャプテンは「皆さんの励ましと支援には結果で恩返ししたい」と決意を述べた。