若手落語家の登竜門といわれる「NHK新人落語大賞」の本選6人に選ばれるなど、注目を集める落語家の桂天吾(かつら・てんご)が、このたび、ラジオ番組に出演。自身の出身地である神戸市北区について語った。

大学卒業後の2019年に落語家・桂南天に弟子入りし、落語家の道を歩みはじめた、天吾。神戸市北区の出身で、「誰よりも神戸が好きな自信がある」と公言している。
師匠である桂南天がアレンジした人気演目『動物園』は、天吾自身もよく演じる演目。「パンくれ」とパンをねだるセリフがあるのだが、それを「ドンクのクロワッサンくれ」とアレンジするなど、地元神戸への愛があふれている。
そんな地元愛あふれる天吾は、「出身地の神戸市北区は神戸市内で最も大きな面積を誇る地区だが、肩身の狭い思いをしている」と話す。
神戸市中央区出身のサブカル郷土史家・佐々木孝昌とともにパーソナリティーを務めるポッドキャスト番組『神戸放談』(ラジオ関西)では、神戸について語り合うのだが、初回で“神戸の9つの区のヒエラルキー”が話題に。中央区出身の佐々木と北区出身の天吾で論争を繰り広げたという。
神戸は「海と山にはさまれたまち」と紹介されることを踏まえ、佐々木は「この時点で北区と西区は神戸に入っていない」と主張。これに対し、天吾は「北区にもええところはいっぱいある!」と言い返したものの、「中央区に比べて田舎であることは認める」と自虐的なコメントも残した。
この話を聞いた番組パーソナリティーの近藤夏子は、「親近感が湧く!」と共感。近藤の出身地である島根県大田市は世界遺産の石見銀山を有する地域だが、「世界一有名じゃない世界遺産」と自ら発信するなど自虐的な面があるという。
ほかにも、「全国で売り切れ続出だったり並ばないと買えなかったりする商品が、北区や島根の店であれば割と簡単に手に入りやすい」などの意外な共通点があり、スタジオは大いに盛り上がった。

もう1人のパーソナリティーであるタケモトコウジは、兵庫県宝塚市出身。タケモトが「宝塚市には『宝塚歌劇』しかない」と発言すると、天吾と近藤は「それは高みの見物やわ!」と一斉にツッコみ。
天吾はさらに、「宝塚の電車にガは入ってこないでしょ? 女優さんが乗ってるって聞きましたよ! 北区はめちゃくちゃガが入ってくるんですから!」と追求した。

さまざまな論争も繰り広げられる『神戸放談』について、天吾はこのように意気込みを語った。
「神戸といえば、異国情緒があっておしゃれな雰囲気があると思うが、神戸のさまざまな地域に住む人からいろいろな意見をいただきながら、神戸のいいところやそうでもないところなど、さまざまな面を語り合っていきたい」(天吾)
※ラジオ関西『Clip月曜日』より





