「さかなの学校」リニューアル!体験を通して海・環境などについて学べる施設に 神戸市垂水区 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

「さかなの学校」リニューアル!体験を通して海・環境などについて学べる施設に 神戸市垂水区

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 2023年4月に休館した神戸市立水産体験学習館・さかなの学校が、この春、リニューアルオープンした。魚が泳ぐ水槽は姿を消したが、「体験」を通して海の生き物や環境問題について楽しみながら学べる施設として再スタートした。

神戸市立水産体験学習館 さかなの学校(神戸市垂水区)
神戸市立水産体験学習館 さかなの学校(神戸市垂水区)

 さかなの学校の中核となるのが「オーシャンキッズラボ」。年少から小学校2年生を対象に、海・生き物・環境問題について遊びながら学べる80分のプログラムを用意し、週末や夏休みなどに「開校」する。

「オーシャンキッズラボ」
「オーシャンキッズラボ」

「海にはどんな生き物がいるのか?人間が捨てたゴミで困っていないか?クイズやゲーム、ダンスなど遊びを通して知ってもらい、自分にできることを考えて、行動に移してほしい」と、同施設の運営スタッフ・村上葵さんは話す。

プログラムでの様子
プログラムでの様子
プログラムでの様子

 青色の壁に青色の天井、水の流れを表現したような装飾。まるで海の中のような空間に入ると子どもたちの表情が変わるという。中央にあるモニターから同施設のキャラクター・イルカの「ラボ」が子どもたちに語りかける。「好奇心をくすぐるようなワードや仕掛けを用意しています。子どもたちは、海の中でさかなになったような気分で、環境問題について、楽しみながら自然に学んでいきます」と村上さん。

さかなとゴミ(イラスト)が入っている。うまくさかなを釣ることができるか?
魚とゴミ(イラスト)が入っている。うまく魚を釣ることができるか?
小さなトングをつかって、宝さがし気分で貝殻さがし。「見つけた貝殻はよく観察してほしい」とスタッフ。
小さなトングをつかって、宝さがし気分で貝殻さがし。「見つけた貝殻はよく観察してほしい」とスタッフ。
プログラムでの様子
プログラムでの様子

「多くの海の生き物たちが困っている。原因はゴミ。どうすればいいのか?ゴミを取り除こう!その際は分別して集めよう。そもそもゴミを出さないようにする方法はないのか?」。プログラムでは海の現状と問題を子どもたちが体験しながら考えていく。ゴミは人間が出すものが多い。山や川に捨てられても、海へたどり着く。そのゴミを食べた魚が死に、獲れなくなって、人間の生活にも影響が出る。結局自分たち=人間に戻ってくる。「見るだけではなく、体験して自分のことと考えられるこどもが増えてくれたら」と同施設の川口智史さんは期待を寄せる。「ここで得たことを家に帰っても実践してほしい」という思いから、プログラムの参加者にはエコバッグがプレゼントされる。

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