今季限りで現役引退 SV姫路で主将つとめた元日本代表セッター チームに託した思い | ラジトピ ラジオ関西トピックス

今季限りで現役引退 SV姫路で主将つとめた元日本代表セッター チームに託した思い

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 バレーボール女子の元日本代表セッター・竹下佳江さんがパーソナリティーをつとめるラジオ番組に、2024-25シーズン限りで現役を引退した元日本代表の後輩セッターがゲスト出演。竹下さんとの出会いや、現役最後にプレーしたヴィクトリーナ姫路への思いなどを語りました。

 ラジオ関西『竹下佳江のいいな117ヴィクトリーナ』5月26日放送回に電話でゲスト出演したのは、ヴィクトリーナ姫路で2024-25シーズンまで選手として活躍した、柴田真果さんです。

 京都府京都市出身の柴田さんは、京都橘高校、日本体育大学を経て、2017年から2022年までJTマーヴェラス(現、大阪マーヴェラス)に在籍し、チームのVリーグ連覇を経験。その後、フランスでのプレーを挟み、2023年秋からヴィクトリーナの一員に。2024-25シーズンではキャプテンをつとめ、クラブ初タイトルとなる皇后杯優勝や、SVリーグ元年でのプレーオフ進出に貢献しました。

ヴィクトリーナ姫路でキャプテンをつとめ、チームの躍進に貢献した柴田真果さん(写真中央) (C) ヴィクトリーナ姫路

 同じセッターであり、女子日本代表でスタッフの立場から柴田さんを見ていた、竹下さん。「日本代表のときに初めて会って、それから仲良くしています」とにこやかに語ります。

 一方、バレーボール界のレジェンドである竹下さんについて、「現役の頃から知っているので、最初は本当に緊張したし、実際に話してみるまでは厳しい方なのかなと思っていた」と当時の率直な思いを明かした、柴田選手。それでも、「話していくうちに、そんな(厳しい)ことはなくて。いろいろと相談させていただいていた」と、先輩の存在は大きかったようです。

「竹下さんも含めて、バレーを通していろいろな出会いがあった。バレーボールの道を選んだのは、人生の大きな出来事だった」と、柴田さんのバレーボールへの感謝を惜しまない姿勢が、そこにはありました。

 番組では、2シーズンにわたってプレーしたヴィクトリーナ姫路の話に。現役最終年、チーム最年長で、キャプテンの重責を担った柴田さん。チームリーダーとして、「私が何か行うことによってチームの見られ方が変わってしまうというプレッシャーもあった」と本音も漏らしつつ、「充実した生活だった」と明かします。

 柴田さんから見たヴィクトリーナの特長は、「仲の良さ」。それは、エグゼクティブアドバイザーとしてヴィクトリーナに関わる竹下さんも実感しているそうで、「私もいろいろなチームを見て来たが本当に仲が良い。年齢や立場に関係なく、意見交換や話し合いができるのは良いこと。まずバレー以外の要素で変な足の引っ張り合いの懸念がないのは、本当に素敵なこと。すごくいいチーム」と、柴田さんと意をともにします。

 ちなみに、柴田さんがチーム内で特によく一緒に過ごしたのは、柴田さんと同じく2024-25シーズンをもって現役を引退した元日本代表の井上愛里沙さん、現日本代表の宮部藍梨選手、そして、同じセッターでポジションを争うライバルでもあった櫻井美樹選手だそう。「移動中にバレーの話はもちろん、全く関係ない“しょうもない話”もしてました(笑)」。

「キャプテンとして、自分は何ができていたか、今も考える日々。でも、チームのみんなは自身のやるべきことを見つけて、それをやり切ってくれたので、感謝の気持ちです」と語った柴田さん。「私が抜けた後も、みんなにはのびのびとプレーを続けてほしい。私自身、いろいろなチームを見てきたが、本当にヴィクトリーナ姫路は仲が良いと思うので」「今シーズンはチームとして成長できた部分があり、次につながるシーズンだった。来シーズンも成長し続けるチームであってほしい」と述べ、後輩たちにバトンを託していました。

ラジオ関西『竹下佳江のいいな117ヴィクトリーナ』でパーソナリティーを担当、竹下佳江さんとタージンさん
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