カオマンガイに思いを込めて 小さなタイ料理店が届ける 心温まるおうちごはん 明石・朝霧 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

カオマンガイに思いを込めて 小さなタイ料理店が届ける 心温まるおうちごはん 明石・朝霧

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 明石市の東端で、そばには大蔵海岸があるJR朝霧駅。その海側ではなく、改札を出てそのまま北西へ5分ほど歩くと、一軒の小さなタイ料理店が見えてくる。

「タイのおうちごはん aroina(アロイナ)」。オーナーの山本愛さんは、タイのホテルで働いていた経験を持つ。シェフをつとめるタイ人の夫と結婚し、帰国後、「人々の幸せにタイ料理を通して貢献したい」という思いで2020年に同店をオープンした。

“微笑みの国”といわれるタイは「みんな、とってもフレンドリーなのがいいところ」と、山本さん。自らを「食いしん坊」とにこやかに述べつつ、タイ料理のおいしさにハマったことも、タイ料理店を運営する大きな一因となったよう。

「タイのおうちごはん aroina」のオーナー、山本愛さん
「タイのおうちごはん aroina」のオーナー、山本愛さん

 開業してすぐにコロナ禍となり、苦難の船出となるも、イートインのみならず、テイクアウトとデリバリーにも注力した同店。病院の医療従事者向けに行った大口の弁当配達などが好評で、経営が軌道に。2024年11月、店内から明石海峡大橋が見える今の場所に移転した。

店内から明石海峡大橋が見える
店内から明石海峡大橋が見える

 店名の「aroina」にある"aroi"(アロイ)という言葉は、タイ語で「おいしい」という意味。その語尾に"na"(ナ)をつけることで「おいしいなあ」や「おいしいよね」という共感の意味が加わる。「家族や恋人、友だちなどで、温かい雰囲気で楽しめるような店にしたい」という願いが、店名に込められている。

 人気のメニューは、タイ料理の代表格の1つ、カオマンガイ。ニンニクとショウガ、鶏ガラスープで炊き込みごはんを作り、柔らかく蒸した鶏もも肉をのせたものだ。これにみそをベースにしたタレをかけて食べる。実はこの料理には、ある思いが込められている。

 山本さんの夫の祖母が、カオマンガイの店をタイで経営。その売り上げで家族や親戚を育て上げたという。「主人はカオマンガイに思い入れが強い。祖母が亡くなっているため、レシピを教えてもらうことは叶わなかったが、主人が当時の味を思い出しながら作っている」。

カオマンガイ
カオマンガイ

 同店には、お子様セットのメニューも。これは、親は辛いものを食べたいものの、子どもとシェアするために辛いものをあきらめるという場面を見てきたのがきっかけだという。

「地域の方に愛されるようなお店を目指して今後も頑張っていきたい」と、前を向いた山本さん。明石・朝霧の地から、タイのごはんの魅力をこれからも届けていく。

「タイのおうちごはん aroina」のオーナー、山本愛さん(写真左)とラジオ関西パーソナリティの三上公也氏
「タイのおうちごはん aroina」のオーナー、山本愛さん(写真左)とラジオ関西パーソナリティの三上公也氏

※ラジオ関西『三上公也の朝は恋人』より


◆「タイのおうちごはんaroina」
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