中華料理店で欠かせないメニューの一つ、チャーハン。黄金に輝くパラパラの米が食欲をそそるが、家で作るとなかなかパラパラに仕上がらないことも……。このたび、YouTube動画が評判を呼ぶ“町中華”の店主に、パラパラチャーハンづくりのコツを聞いた。

神戸電鉄の広野ゴルフ場前駅から徒歩13分、兵庫県三木市志染町にある中華料理店「白川台一貫楼」。YouTubeチャンネル「日本ものがたり食堂」が取材した動画「【神戸→三木市へ移転】熟練の中華鍋さばき!行列ができる大衆町中華の朝の仕込みに密着」は、550万回以上の再生数を記録。この動画の反響も大きく、来店客は県内のみならず、岡山や広島、遠くは北海道まで、各地から、その美味を求めてやってくるという。
その華麗な鍋さばきを見せるのが、同店の店長・宮下正雄さんだ。早速、パラパラチャーハンのコツについて聞くと、「まず、脂はラードを使用してください」とコメント。そして、「一度に全部焼き上げるのではなくて、フライパンで軽く火を通しながらまずはご飯と具材、調味料を混ぜ合わせてください。それをしばらく別皿にとっておいたら水分が飛ぶので、それを二度焼きするイメージで仕上げるとパラパラになります」と、アドバイスをくれた。

同店は、先代である宮下さんの父が1979(昭和54)年に開業し、もともと神戸・名谷の北側、神戸市須磨区白川台で営業していた。高校に入学したときからアルバイトで手伝っていた宮下さんが引き継ぎ、1年半ほど前に現在の場所に移転。父親が大事にしていた看板を守りたいという思いから、三木に移ってからも「白川台一貫楼」の店名をそのまま使っている。
よく注文されているメニューは「海老玉子飯」で、半熟に炒められた玉子とプリプリの海老をご飯にかけた一品。ここにニラとニンニクを加えたものをまかないとしてスタッフに出していたが、好評のため最近新しくメニューに加えたそうだ。

「親父が作った味を引き継ぎ、これからもそのまま再現できるようにしていきます」と宮下さん。今日も三木の地で鍋をふるい続ける。
※ラジオ関西『三上公也の朝は恋人』より






