プロバスケットボールリーグ・Bリーグは19日、2027年と2028年のオールスターゲーム開催地を発表し、2028年は神戸のGLION ARENA KOBE(ジーライオンアリーナ神戸)に決まったと発表した。

開催地に立候補した5クラブのなかで、2027年の開催地に決まった名古屋(IGアリーナ/名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)に次いで2位の評価を受けたのは、神戸をホームとするBリーグクラブの神戸ストークス。同日、4月にオープンしたばかりの新ホームアリーナ、ジーライオンアリーナ神戸に設けられた記者会見場は、決定の瞬間、拍手に包まれた。
Bリーグによると、神戸が評価されたポイントについては、(1)新アリーナを中心とした地域創生施策、(2)復興から“創造”へをコンセプトに関連イベントの具体性と地域関連団体からの支援表明の獲得、だという。
開催地決定の一報に笑顔を見せたのは、神戸ストークスを運営する株式会社ストークスの渋谷順代表取締役社長。
神戸市や兵庫県、地元経済界をはじめとする多くのサポートに感謝を述べつつ、「そのように地域一体となって開催する、そして、日本全国からのBリーグファンの皆様をホスピタリティマインドでお迎えするという姿勢が評価いただけたのでは」と感想をコメント。「オール神戸でお迎えをしたい」と意気込む。ちなみに、神戸はもちろん、関西でのBリーグオールスターゲーム開催も初となる。
神戸ストークスは、2025-26シーズンもBリーグ2部(B2)でのプレーとなるも、翌2026-27シーズンからは新たに創設されるトップリーグ「Bリーグプレミア」への参入が決まっている。
2028年の地元開催のオールスターゲームを迎えるまでに、クラブとしても「必ず成果を出していきたい」「何が何でも勝てるチームにする」と気合いを込めた渋谷社長。「震災からちょうど30年経った年にできたアリーナで、次の30年を見据えた『復興から“創造”へ』のコンセプトどおり、にぎわい(づくり)と、全国から(多数のBリーグファンを)お迎えすることを実現したい」と抱負を述べた。
また、今年3月からストークスの取締役副社長に就任した西村大介氏は、会見の場で、開催地立候補に際して資料作りを含めてアリーナや街の魅力を丁寧に伝えたことを明かしたうえで、「このオールスターゲームを契機に、この街がさらに発展していく、新しい未来を創造していく、そういう象徴的なイベントになれば」と話した。

オールスターゲーム開催決定を受けて、神戸市の久元喜蔵市長は「全国のスター選手が神戸に集い、たくさんの皆さんを神戸でお迎えすることを今から楽しみにしている。神戸市は2028年オールスターゲームを全力で応援させていただく」、兵庫県の斎藤元彦知事は「神戸ストークスとともに歩んできた私たちも心から喜んでいる。このアリーナは地域ににぎわいをもたらす新たなランドマーク。兵庫県としても地域の皆さまと一緒に全力で盛り上げていきたい」と、それぞれお祝いのメッセージを寄せた。
Bリーグオールスターゲームの開催は1月中旬が見込まれている。なお、2026年は、長崎のHAPPINESS ARENA(ハピネスアリーナ)で開催されることがすでに決まっている。





