未来をつなぐのは“メタバース”と“夢の力”? 今秋開催の「子ども万博」にかける大人たちの熱い思い | ラジトピ ラジオ関西トピックス

未来をつなぐのは“メタバース”と“夢の力”? 今秋開催の「子ども万博」にかける大人たちの熱い思い

LINEで送る

この記事の写真を見る(3枚)

 デジタル空間やeスポーツを活用して地域課題の解決に取り組む「株式会社Meta Osaka」代表取締役社長・毛利英昭さんと「子ども万博」実行委員長の手塚麻里さん。ラジオ番組にて「子ども万博」への思いや、子どもたちへのメッセージが語りました。

☆☆☆☆

 約30年にわたり不動産事業に携わってきた毛利さんは、「大阪の街を盛り上げたい」という想いから、時代の流れに乗ってメタバース事業に参入しました。「バーチャルの不動産売買は、いま実際に行われています。これが広がっていくと、道頓堀や御堂筋を海外企業に乗っ取られてしまうのではないかと思いました。その点では、日本は遅れている。リアルの土地もどんどん海外に買われておりバーチャル空間まで侵食されてしまうと、将来日本が追いついた時にはビジネスの場所が全部海外に流れてしまっているかもしれない。そういった部分を危惧している」と話す毛利さん。現在、大阪の名所をバーチャルで再現するプロジェクトを通じて次世代に向けたインフラづくりに取り組んでいるそうです。

(左から)パーソナリティーの安本卓史氏、株式会社Meta Osaka代表取締役社長・毛利英昭氏、パーソナリティーのKanon、パーソナリティーの山本富造氏

 そんな中で実現したのが「子ども万博」とのコラボレーションです。子ども万博とは「子どもの夢を応援する1日」をテーマに、子どもたちが夢を語り形にしていくイベントです。なかでも注目されているのが「夢スピーチコンテスト」。子どもたちが語った夢を、大人たちが本気で応援し、実現へと後押しする継続的な取り組みです。この理念に共感した毛利さんは、イベントのバーチャル化に着手。

「経済的・身体的・距離的な問題で、会場に来られない子どもたちにも参加してもらうために、スマホ1つで誰でも参加できる『バーチャル子ども万博』を作りました。『Roblox(ロブロックス)』というプラットフォームを使って、どこからでも参加できるようにしたんです」(毛利さん)

「夢は大きさじゃない。小さな夢でも、挑戦することが大事。失敗しても起き上がればいい。挑戦する失敗することを恐れずにどんどんチャレンジしていく子どもたちを応援したい」と毛利さんは熱く語りました。

 番組の後半には、「子ども万博」実行委員長の手塚麻里さんが登場。2022年にスタートした同イベントは、今では関西を中心に広く知られる存在となりました。テーマは「夢を応援する1日」。単なるイベントにとどまらず、その後のサポートまでを視野に入れた継続的な仕組みが大きな特徴です。

「私は365日、“子ども万博”のTシャツを着て歩いてるんです(笑)。最近は街で声をかけてもらえることも増えてきて、関西エリアではだいぶ知ってくれている子どもたちが増えてきたなと実感しています」と手塚さん。

(左から)パーソナリティーの安本卓史氏、「子ども万博」実行委員長・手塚麻里氏、パーソナリティーのKanon

 彼女自身、ホームレス生活を経験したことがあり「多くの大人たちに助けられて今がある」と語ります。

「ある日突然、ホームレスになって学校にも通えなくなることを言いに行ったとき、当時の学長が『卒業まで無償で通っていい』と言ってくださって。そのために提示された条件はたったひとつでした。『大人になって稼げるようになったら、自分のサイズでいいから子どもたちにできることを全力でしてあげてください』と。当時助けてくださった方がたくさんいたので、次は自分の番だなと感じています」(手塚さん)

 そんな原体験が手塚さんの原動力となっており、「生きている間は次の世代に同じように自分ができることは全力でやり続けたいなと思っています」と明かしました。

☆☆☆☆

「子ども万博」は、2025年10月10日・11日の2日間、EXPO 2025 大阪・関西万博にて特別開催されることが決定しました。場所は万博会場内のEXPOメッセ「WASSE」。未就学児から小学生までを対象とし、万博の入場チケットがあれば誰でも参加可能とのことです。

※ラジオ関西『ハートフルサポーター』2025年6月9日放送回より


LINEで送る

関連記事