兵庫・中播磨地域は「海あり山あり都市部ありの多彩な魅力」27のフィールドパビリオン | ラジトピ ラジオ関西トピックス

兵庫・中播磨地域は「海あり山あり都市部ありの多彩な魅力」27のフィールドパビリオン

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 兵庫県の中播磨地域(姫路市、神河、市川、福崎各町の1市3町)を所管する中播磨県民センターの井野健三郎センター長が、このほど、ラジオ関西の生放送に出演し、地域の魅力や大阪・関西万博に合わせて繰り広げられている『ひょうごフィールドパビリオン』について紹介した。

兵庫県の中播磨地域の魅力や「ひょうごフィールドパビリオン」について語る、中播磨県民センター・井野健三郎センター長(ラジオ関西スタジオにて)
兵庫県の中播磨地域の魅力や「ひょうごフィールドパビリオン」について語る、中播磨県民センター・井野健三郎センター長(ラジオ関西スタジオにて)

 兵庫県の中播磨地域は、南に播磨灘、沖合には家島諸島があり、広い播磨平野には都市部や農地、北には雪彦山(せっぴこさん)や笠形山(かさがたやま)といった標高の高い山がそびえる。井野センター長は「海あり、山あり、都市部ありの、多彩な魅力のある地域」とした上で「道路、鉄道ともに、東西と南北のルートが交差し、海上交通についても、姫路港は関西と瀬戸内の結節点となっている。どこからでもアクセスしやすい」と話した。

 沿岸部には工場や発電所などが立地する播磨臨海工業地帯があり、地場産業では、皮革や清酒、菓子、ゴルフ用品などの製造が盛んな地域だ。また、海の幸が豊富で、『華姫(はなひめ)さわら』や『白鷺(しらさぎ)はも』『ぼうぜ鯖』など、四季を通じてブランド魚が水揚げされる。内陸部では市川町や姫路市内の養鶏場でとれる卵が人気を集めている。

 観光地の人気スポットも数多く、世界遺産の姫路城や、『灘のけんか祭り』『魚吹八幡神社のちょうちん祭り』『大塩天満宮の獅子舞』をはじめとする秋祭りのほか、神河町の砥峰高原や峰山高原、福崎町の妖怪を生かしたまちづくりなど、多くの観光客を魅了している。

大阪・関西万博の期間中に県内各地をパビリオンに見立てる『ひょうごフィールドパビリオン』は、中播磨地域で27件が認定されている(2025年7月2日時点)。番組内で主なものが紹介された。

 【坊勢島 漁業見学&体験ツアー(姫路市)】
 姫路市の家島諸島にある坊勢島で、見学船「第八ふじなみ」に乗り込み、漁業を間近で見学できるツアー。ぼうぜ鯖の餌やりなども体験できる。

 【日本のアイアンクラブ製造発祥の地・市川町で鍛造現場を体験「打感」を科学しよう(市川町)】
 昭和3年頃、市川町で刀鍛冶の技術を応用した鍛造(たんぞう)製法により、国内初のゴルフアイアンヘッドが完成(鍛造とは、熱した軟鉄を金型に入れ高圧でプレスする製法)。その2年後には量産化に成功した。昭和40年頃には、国内のアイアンヘッドの7割が市川町で製造されていた。今でも数多く残る鍛造ゴルフアイアンを製造する企業で、製造現場を見学し、歴史に触れることができるプログラム。

【八百万(やおよろず)の神が囁(ささや)き、福が咲く。「妖怪が宿る町・福崎」の魅力体験ツアー(福崎町)】
 「民俗学者・柳田國男生誕のまち」「妖怪のまち」「もちむぎのまち」「エコツアー」をキーワードに、福崎町の魅力や歴史を体感できる。柳田國男が少年時代に蔵書を読みふけっていた、県指定重要有形文化財の『三木家住宅』に宿泊することができ、宿泊者限定のガイドツアーにも参加できる。

【人と自然の共生、ススキの大草原 砥峰高原(神河町)】
 標高約1000メートルに位置する約90ヘクタールの関西有数の高原を、ガイドを受けながら散策する。ススキなど、高原・湿原特有の希少な植物を鑑賞し、歴史や成り立ちについて学ぶことができる。

 管内各地でフィールドパビリオンを展開している中播磨地域。一方で観光面には課題もあるという。昨年度は姫路城には153万人の観光客が訪れた。ただ、多くの観光客は、姫路城やその周辺のみを楽しんだあと、次の目的地に移動してしまう。井野センター長は「この地域には、(姫路城のほかにも)魅力的な観光地や施設、グルメが豊富。中播磨を周遊してもらうために『姫路城プラス1(ワン)』という事業を展開している」と話した。「ひょうごフィールドパビリオンもこうした取り組みの一環」とした上で、「日本遺産である“銀の馬車道”を多くの人に知ってもらいたい」と力を込めた。ひょうごサイクリングモデルルートである“銀の馬車道・鉱石の道周遊ルート”と、周辺の観光情報などを載せたサイクリングマップを作成する予定だという。

「中播磨県民センターでは、観光客に管内をを周遊してもらうための事業を展開している」と話す、井野センター長(左)
「中播磨県民センターでは、観光客に管内をを周遊してもらうための事業を展開している」と話す、井野センター長(左)

 井野センター長は「中播磨は交通アクセスも良く、活気と人情味があふれる地域。1年を通して楽しめるイベントや伝統行事が各地で開催されており、海の幸をはじめ食の魅力も満載。ぜひ訪れて」と呼びかけ、締めくくった。

 ※ラジオ関西『三上公也の朝は恋人』2025年7月2日放送回より

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