昭和レトロアイテム「ハブ毛」 製造中止になるも“愛好家”により即復活! 再びブームは来る? | ラジトピ ラジオ関西トピックス

昭和レトロアイテム「ハブ毛」 製造中止になるも“愛好家”により即復活! 再びブームは来る?

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 みなさんは「ハブ毛」という言葉を聞いた事がありますか? 筆者が調べたところ、どうやら自転車に装着するアイテムなのだそうですが一体どのようなモノなのでしょうか。詳しい話を「レインボーハブゲジャパン」の下津さんに聞きました。

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「ハブ毛」とは、1970年代~1980年代にかけて流行した自転車用のアクセサリーパーツ。自転車のタイヤホイールのハブに装着する事でハブ周りを綺麗にすることができるアイテムです。

自転車に装着された「ハブ毛」(提供:レインボーハブゲジャパン)

 今どきの自転車に着いているのはほとんど見かけることはありませんが、昭和時代の自転車には“マスト”といっていいほど付いていたというハブ毛、国内で唯一製造していたのが愛知県津島市の「三優商会」でした。しかしながら、2021年に生産終了を発表しました。その理由について下津さんは次のように話します。

「まず、売れなくなっていったということが原因です。加えて三優商会のハブ毛職人の高齢化ですね。ブラシの材料がなくなるまでは製造を続けておられたそうですが、材料が切れた2021年に製造を終了されました」(下津さん)

 消滅したかに思われたハブ毛ですが、なんと翌2022年に復活を果たします。その立役者が下津さんというわけです。“ハブ毛復活”の経緯について聞きました。

「私自身が“ハブ毛愛好家”でして。新しいものに買い替えようと思ったタイミングで、存在自体が無くなっていることに気付いたんです。『これは困った』と思いましたが、無いなら自分が生産すればいいと一念発起し、会社員をしながら事業をスタートさせました。趣味程度に自作したハブ毛を友人に配っていたこともあったため、他にも欲しい人はいるだろうと予測はしていましたね」(下津さん)

下津さんが作ったハブ毛(提供:レインボーハブゲジャパン)

 現在、下津さんはSNSを使ったPRや自転車イベントに参加するなど、ハブ毛の認知度向上を目指しているのだとか。「復活させたからにはユーザーが増えて欲しいし、私個人が推すBMX選手にハブ毛をつけて世界で飛んでもらえたら嬉しい」と、熱く“ハブ毛愛”を語りました。

ハブ毛が再び流行る日は遠くない?(提供:レインボーハブゲジャパン)

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 昔ながらのものが日々無くなっていく一方、復活・復刻されるものもあります。そうした動きから時代の流れや周期を分析すると、おもしろい発見ができるかもしれませんね。

(取材・文=堀田将生)

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