7月30日午前8時25分ごろに起きたロシア・カムチャツカ半島付近を震源とするマグニチュード8.7の地震に伴い、兵庫県や大阪府などの瀬戸内側に津波注意報、和歌山県に津波警報が発表された。

第五管区海上保安本部(神戸市中央区)は30日午後、航空機や巡視艇による状況調査を行い、太平洋や瀬戸内沿岸住民に避難を呼び掛けている。
これに伴い、神戸市は須磨海水浴場(須磨区)とアジュール舞子海水浴場(垂水区)は午前10時ごろから遊泳禁止とした。
また、神戸空港と関西空港を結ぶ高速船「神戸ー関空ベイシャトル」は注意報が解除されるまで、全便欠航する。
スカイマークよると、30日朝、仙台発神戸行きの1便が滑走路で引き返した。仙台空港がある宮城県の沿岸部に津波警報が発表され、空港が閉鎖されたため。
大阪・関西万博を運営する日本国際博覧会協会は、会場・夢洲と結ぶシャトルバス発着点「尼崎万博P&R(パーク・アンド・ライド)駐車場」(兵庫県尼崎市)を閉鎖し、シャトルバスの運行を停止した。駐車場にいた利用客らは午前10時32分までに近隣の尼崎クリーンセンターへ避難した。
尼崎市の臨海部の一部に避難指示が発令されたことによる対応。


大阪府には津波注意報が発令されているが、会場・夢洲はかさ上げされており、予想される津波の高さよりも8メートル高くなっているため影響はないと判断。パビリオンは通常通り営業し、各イベントも予定通り開催する。


