プロアイスホッケー選手とプレーしたい 小学6年生の夢をスターズ神戸が実現

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 神戸のプロアイスホッケークラブ・スターズ神戸に、この夏、小学校6年生の男子児童が、1日限定で入団し、プロの練習に参加した。男子児童は、岡山市に住む田中蒼馬くん(11)。中国地方にはプロのクラブがなく、選手に会って一緒にプレーしたいという夢をかなえた。

「スターズ神戸」のユニフォームを着た田中蒼馬くん(11)
「スターズ神戸」のユニフォームを着た田中蒼馬くん(11)

 小学校3年生の時に、本格的にアイスホッケーを始めた蒼馬くん。自身が住む岡山にはプロのアイスホッケークラブがなく、プロ選手のプレーを見る機会がなかった。そこで、株式会社イオンファンタジー(所在地:千葉市)が行う社会貢献活動「ララゆめ~ララちゃんが夢をお手伝いします!~」に応募。今年は1048件が寄せられ、10の夢が実現した。その中のひとつが蒼馬くんの「プロのアイスホッケー選手に会って、一緒にプレーしたい」という夢。ララゆめには3年連続で応募していたが、今回初めてその夢が叶った。2003年にスタートした「ララゆめ」ではこれまでに330の夢を叶えてきたが、「アイスホッケー」は初めてだという。 

リンクへ出る蒼馬くん
リンクへ出る蒼馬くん(78のユニフォーム)

 この日、スターズ神戸の練習拠点・シスメックス神戸アイスキャンパス(神戸市中央区)を訪れた蒼馬くんは、一日入団式に臨み、「プロの選手に囲まれて緊張していますが、頑張ります」と宣言。外崎慶監督から、「SOMA 78」と書かれたユニフォームがプレゼントされた。「78」は、所属する岡山ブルーインズ・ジュニアアイスホッケーチームでつけている番号だという。

左:スターズ神戸・外崎慶監督 中央:田中蒼馬くん
左:スターズ神戸・外崎慶監督 中央:田中蒼馬くん

「スターズ神戸」の一員となった蒼馬くんは、早速ユニフォームを着てリンクへ。蒼馬くんは、アイスホッケーのパックを打つ音やスケート靴が氷を削る音など音が好きで、自分でもそんな音をだしてみたいと思っていた。まずはリンクサイドでプロの選手たちの練習を体感した後、氷上での練習に加わった。

「6年生にしては大きい方」という身長165センチの体で、プロの選手に交じって氷上で躍動した。外崎監督のアドバイスを受けながらシュートにも挑戦。パックがゴールネットを揺らすと、チームメートからは拍手が送られた。蒼馬くんの母親は「(岡山のチームでは)ディフェンダーなので、このような練習は初めてではないか」と話した。

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