学習塾起業から人事コンサルへ 「人の可能性を引き出す経営戦略」が映す現代企業の課題

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 昨今、働き方改革やダイバーシティ推進が掲げられる一方で、多くの企業では人事制度の不透明さや社員のモチベーション低下が大きな課題となっています。Luvir Consulting 株式会社(大阪市北区)の代表取締役の中川裕貴さんは、「人の可能性を引き出す経営戦略」の重要性を訴えます。

Luvir Consulting 株式会社の代表取締役の中川裕貴さん

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 人事制度の設計をはじめ人材ポートフォリオや経営人材育成プログラムの策定など、企業の企画・戦略領域に特化した人事コンサルティングサービスを提供している同社。日々企業と向き合う中で、多くの企業が抱える課題は「制度」だと中川さんは指摘。特に中小企業で顕著であり、社員のやる気や定着率に直結する大きな要因だといいます。

「従業員が一番気になるのは報酬だと思います。『報酬を上げるために昇格したいと思っても昇格の要件がよく分かららない』『社長や上司の気に入った人材が昇格する』などといった、“不透明な仕組み”への不平不満がとても多い。企業はロジカルな仕組みを作り、従業員が納得できるようにしていく必要があります」(中川さん)

 中川さんは新卒で証券会社に入社するも、わずか1年で退職。地元に戻って知人と学習塾を立ち上げました。この塾は「偏差値40程度の高校生が、有名大学であるMARCHや関関同立を目指す」という挑戦的なコンセプトを掲げていました。

「『勉強の仕方を知らない』『勉強する環境にいたことがない』『勉強する意味がわからない』、生徒たちはそういう子が多かった。そこを解きほぐしたら驚くほどやる気が出て、成績も伸びるんです。人って“能力の差”というものはそんなに大きくなくて。最終的な結果に影響を与えるのは『熱意や覚悟の差』の方がが大きいと感じました」(中川さん)

 この経験は、現在の事業理念の原点になっているといいます。「灯してあげる(可能性を引き出す)と、もっと活躍できる。活躍したらよりチャレンジングな仕事をもらって、より成長して……という『ポジティブなスパイラル』に入れる人はたくさんいる。そういう人たちに、きちんとスポットライトが当たるような仕組みをつくりたい」と中川さん。

「会社を真剣な遊び場にしたい」という独自のビジョンを持つ中川さんは、「コンサルティングは手段の一つに過ぎない」と口にします。会社をよりプレイフルな環境に変え従業員のやる気を引き出すためなら、コンサルティングの枠に囚われずチャレンジしたいと未来への意欲も語りました。

(左から)パーソナリティーの田中大貴、Luvir Consulting株式会社 代表取締役・中川裕貴さん、パーソナリティーの林歳彦

※ラジオ関西『としちゃん・大貴のええやんカー!やってみよう!!』2025年9月8日放送回より

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