8月24日(日)、神戸市長田区にある外来生物展示センターに新たに「昆虫室」がオープンしました。昆虫室では、外来昆虫・衛生昆虫などの生体や標本を展示し、普段目にする機会の少ない種類も観察することができます。
外来生物展示センターは、2022(令和4)年8月に開設された日本で唯一の公的施設で、生物多様性の保全を目的に、外来生物について「感じ・知り・考える」場として整備されました。
施設は長田区苅藻島(かるもじま)の苅藻島クリーンセンター内にあり、来場者は、専門員による解説を受けながら展示を見学できます。
施設内は「展示ホール」「生物飼育棟」「昆虫室」の3つに分かれています。
展示ホールでは、アライグマやヌートリアのはく製や標本を展示。生物飼育棟では、ブラックバスやアカミミガメなどに触れることもできます。
昆虫室では、世界最大級のマダガスカルゴキブリをはじめとした外来昆虫や衛生昆虫の生体・標本が展示され、触れる体験も可能です。
「外来生物」とは、本来その地域に生息していなかったのに、人間によって持ち込まれた生物のことです。日本には2000種類以上の外来生物が生息しており、運悪く定着すると在来生物や農作物に被害を与えることがあります。
外来生物を見つけた場合は、触らずに神戸市のLINE通報システムでの報告が推奨されており、なかでも、特定外来生物のカミキリムシやナガエツルノゲイトウなどは「必ず通報してください」と神戸市が呼びかけています。





