進化するLED照明「虫が寄ってこない」ってホント? 今話題の“LED化”についても有識者に聞いた

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 街灯などの光に虫が多く集まっている光景は誰もが目にしたことがあるはず。一般的に「光あるところに虫がいる」というイメージがありますが、実はLED電球の光には寄りつきにくくなるそうです。一体なぜなのか、株式会社ビームテック(東京都板橋区)の吉田さんに聞きました。

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 そもそもなぜ虫は光に集まるのかというと、理由は彼らの「目」にあります。目の中に光受容体という器官があり、ここでUV(紫外線)をキャッチする昆虫が多いのです。そのためUVを放つ光に反応して寄って来るという訳です。

 では、なぜ虫が寄ってこないのでしょうか? 吉田さんによると「多くの昆虫はUVを頼りに動いていますが、LED電球は蛍光灯などに比べるとUV放出が少ないから」とのこと。

 昨今よく耳にする「照明のLED化」についても聞きました。吉田さんは「一般家庭においてLED化はかなり進んでいて、ほとんどLED照明に変わっている」と述べます。理由としては次の事柄が挙げられます。

●技術進歩により製品としての耐久性が安定してきた
●大量生産により安価になった
●国の政策(補助金、助成金)により一般消費者への後押しがあった

 ちなみに、企業の倉庫・オフィスなどで利用されている蛍光灯は2027年末までに製造・輸出入が禁止されることが決定しています。街の街灯も例外ではなく、国が助成金を出して自治体に変えるように促しているそうです。

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 先日閉幕した大阪・関西万博で話題になった「光のドローンショー」では、RGB色(レッド・グリーン・ブルー)がひとつにパッケージされたLED照明を使い、カララフルな絵柄を表現していました。

 耐久性に優れ、アートとしての用途が可能なうえに安価。そんなLED照明がさらに進化していくことで、新たなパフォーマンスや今までにない光が生まれるかもしれません。

(取材・文=堀田将生)

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