サッカー・J1のヴィッセル神戸がホームスタジアムとして使用するノエビアスタジアム神戸(神戸市兵庫区)。その最寄り駅が、このたびクラブカラーの「クリムゾンレッド」に染まりました。
駅構内がヴィッセル仕様に装飾されたのは、神戸市営地下鉄海岸線の御崎公園駅です。


今回の駅構内の新ラッピングは、ヴィッセルのクラブ創設30周年を記念するとともに、スタジアム周辺の活性化や海岸線の利用促進を目的としたもので、地下鉄海岸線では初の全面ラッピングとなります。
クラブカラーに彩られた駅構内には、チームエンブレムや選手のビジュアルが掲出され、まるでスタジアムの一部のような雰囲気に。以前から階段付近にはスタジアムの様子やサポーターの写真が掲示されていましたが、今回の新装で、より一層“ヴィッセルのホーム”としての存在感を増しています。


17日昼に行われたヴィッセル神戸装飾除幕式には、アイドルグループ「乃木坂46」のメンバーでヴィッセル神戸30周年アンバサダーを務める五百城茉央さん(神戸市出身)らが出席し、テープカットで祝いました。

これまでノエビアスタジアム神戸で観戦した3試合すべてが完封勝利ということから、ファンの間では“勝利の女神”とも呼ばれる五百城さん。
今回、初めてテープカットをしたそうで、ヴィッセルカラー一色になった御崎公園駅に感激の様子。壁面へのサインは「あんなに大きいサインは初めて書きました!」と笑顔で話しました。この日限定で、駅構内には五百城さんによる応援メッセージのアナウンスも流れました。

クラブを運営する楽天ヴィッセル神戸株式会社の千布勇気代表取締役社長は「御崎公園駅の素晴らしい装飾をお披露目できてうれしく思う。階段をあがるごとに歴史をひも解くような形で、つい立ち止まってしまうような、感慨にふけるような装飾になっている。同じような思いをファンの皆さまにも感じていただければ」と述べました。
クラブ側の担当者は、今回、神戸市との連係で実現した駅のラッピングについて、「御崎公園駅をとにかく明るくしましょうということで(スタートした企画)。電車のドアがあいた瞬間から、多くのサポーターに試合で奮起してもらうためにどうしたらいいかを考えた。まちが元気になる取り組みの一環でやっている」とコメント。
今回の装飾では、「あまり派手にしたくなかった、落ち着いた感じにした」と、クラブのメッセージ的な思いやヒストリーを重んじたそう。工事期間中から、地域住民に「明るくなってよかった!」という意見が多く寄せられたそうで、「やってよかったなと思う」と感慨深く話していました。
ヴィッセルは17日夜、J1リーグ3連覇を懸けたホームゲームで、首位・鹿島アントラーズとの上位対決に臨みます。担当者によると、この大一番にあわせて急ピッチでリニューアルしたといいます。
なお、御崎公園駅のヴィッセル装飾については、期間の制限は今のところ設けていないとのことです。





