ネスレ日本、ECサイト受注停止 アスクル・システム障害が影響 相次ぐ “ランサムウェア”被害…

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 ネスレ日本(本社・神戸市中央区)は10月22日以降、インターネットの自社通販サイトからの受注を一時停止している。外部からサイバー攻撃を受け、システム障害が発生したオフィス用品通販大手「アスクル」の子会社に配送業務を委託しており、出荷のめどが立たないため。
 同社によると、21日までに受注した注文の出荷・配送も遅れる見込み。再開時期は未定。届け日の変更についても中止している。

ネスレ日本・通販サイトでの重要なお知らせ(※ネスレ日本・通販オンラインショップサイトより)

 注文が完了した商品については、出荷と配送を予定しているものの、遅延する見込み。アスクルはランサムウエア(身代金要求型ウイルス)に感染し、システム障害が発生したため、 19日から商品の受注や出荷を停止。親会社であるLINEヤフーや外部セキュリティ企業による調査が続いている。
 この影響で、生活雑貨店を全国展開する良品計画やロフトも、アスクル傘下の配送会社を利用しており、ECサイト(電子商取引)を停止している。

 ネスレ日本は「復旧に向けて最善を尽くすよう努める」とコメントしている。

 ランサムウエアによるサイバー攻撃をめぐっては、アサヒビールに続いて、アスクル、ロハコが被害を受け、私立東山中学・高校(京都市左京区)でも発覚した。

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