福井を活性の舞台に!通信から音楽・スポーツまで取り込む「新・地域ビジネス」とは?運営会社に聞いた | ラジトピ ラジオ関西トピックス

福井を活性の舞台に!通信から音楽・スポーツまで取り込む「新・地域ビジネス」とは?運営会社に聞いた

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 福井県を拠点に、通信インフラ企業が地域振興に本格的に乗り出しています。販売代理店事業からスタートし、音楽フェスやプロスポーツクラブの運営といった異分野へと展開してきたのは、株式会社ALL CONNECT(オールコネクト)です。その新たな挑戦の背景には、「地域を賑やかにしたい」という明確な志と、地方都市ならではの課題意識があるとのこと。同社執行役員の西川卓伸さんに詳しい話を聞きました。

株式会社ALL CONNECT執行役員・西川卓伸さん

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 福井県福井市に本社を置く同社。2005年の設立以来、通信サービスの販売代理業を中心に事業を展開してきました。一方で、同社が地域振興事業に乗り出した背景には「福井を盛り上げたい」という想いがあったといいます。

「福井には、地元の方が気軽に楽しめる大きなイベントが少なかったんです。そうした課題から生まれたのが、2019年にスタートした音楽フェス『ONE PARK FESTIVAL』。福井市中央公園をメイン会場に“街全体が一つのテーマパークになる音楽フェス”というコンセプトを掲げました」。

 フェスには来場者の約6割が県外から訪れるなど、福井の新たな観光資源としても注目を集めているのだとか。西川さんは「音楽だけでなく、食や文化などさまざまなコンテンツを詰め込み、県民の皆さんに福井の魅力を再発見してもらう場になったと思います」と振り返ります。

 もう一つの地域活性の柱が、プロバスケットボールクラブ「福井ブローウィンズ」(Bリーグ所属)の運営です。「福井では、これまで野球やサッカーでもプロスポーツが定着しにくい歴史がありました。だからこそ、まずは強いチームを作ることで地元にインパクトを与えようと思ったんです」と西川さん。

 クラブは「福井をもっとにぎやかな場所にするべく、福井の人々の背中を押す存在となる」というビジョンを掲げ、初年度から46勝4敗、ホーム戦無敗という好成績を収めました。地域に大きな話題と関心を呼び起こし、福井の新たなシンボルとなりつつあります。

 現在は、地元企業を巻き込んだ運営体制の構築が課題となっており、持続可能な仕組みづくりに力を入れているそう。「どれだけ仲間を集められるかが、安定した運営のためには非常に重要なんです」とのこと。そのため同社の地域振興は、イベントやスポーツにとどまりません。「福井を盛り上げる」という軸のもと、経済・雇用・教育・食・音楽・スポーツなど、さまざまな分野へと活動を広げています。

 最後に今後の展望について西川さんに聞くと、「まずは福井県で圧倒的にやりきること。その上で、福井だけでなく全国の地方にも、今福井でやっているような取り組みを展開していき、同じような課題解決を実現していきたいと思っています」と意気込みインタビューを締めくくりました。

(左から)パーソナリティーの田中大貴、株式会社ALL CONNECTの社員、同社執行役員の西川卓伸さん、パーソナリティーの林歳彦

※ラジオ関西『としちゃん・大貴のええやんカー!やってみよう!!』2025年10月6日放送回より

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