「対岸の家事」の人気作家がなんばウォークを舞台に短編小説を書き下ろし! 各広場で全4話を無料配布 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

「対岸の家事」の人気作家がなんばウォークを舞台に短編小説を書き下ろし! 各広場で全4話を無料配布

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 読書の秋、“歩いて読める”文学イベントはいかが?大阪・ミナミの地下街「なんばウォーク」で、人気作家・朱野帰子(あけの・かえるこ)さんが書き下ろしたオリジナル短編小説「なんばウォーク、一周まわって」が無料配布されている。ストーリーの舞台であるなんばウォーク内の4つの広場で全4話・計2万冊を用意。各話を異なる広場で配布し、デジタル版も期間限定で公開する。

小説は全4話。各5000部ずつ制作した

 朱野さんは、ドラマ化もされた「対岸の家事」「わたし、定時で帰ります。」などで知られる人気作家。今回の書き下ろしは、東京で働く管理職の女性が、夫の大阪転勤をきっかけに訪れた大阪で、なんばウォークや万博を通して家族や自分の生き方を見つめ直す物語。登場人物が立ち寄る飲食店として、「お立ち呑み処赤垣屋」や「会津屋」、「すし酒場さしす」など、実際に同地下街にある人気グルメ店が登場し、物語に臨場感を生んでいる。飲食店に入って読んだら“食欲の秋”も満喫できそうだ。

 冊子はA6判20ページで、各話5000部ずつ制作。第1話は「ニュースパーク」、第2話は「フォレストパーク」、第3話は「クジラパーク」、第4話は「アートパーク」で配布され、なくなり次第終了する。また、期間中はなんばウォーク内の全店舗にデジタル版を読める二次元コード付きの案内を設置。飲食店のイートイン席などにも掲示され、スマホなどでも気軽に読書できる。

 今回の作品を執筆するにあたり、朱野さんは、実際になんばウォークのさまざまな店舗をめぐって取材、地元の味も堪能した。東京出身の作者ならではの視点でなんばウォークの魅力を発掘、作品に反映させた。朱野さんは「会社員時代に大阪転勤の話がありました。あのとき行っていたらどんな人生だっただろうと今でも考えます。いろんな路線から、いろんな街から、いろんな国からたくさんの人がやってくるなんばウォークなら、転勤者のことも優しく受け入れてくれたのではないか。そう考えながらこの物語を書きました」とコメントしている。

第1話「立ち飲み屋にからめ取られた夜」表紙
朱野帰子さん
「会津屋」たこ焼き(第2話に登場)
「すし酒場さしす」とろ鉄火巻き(第4話に登場)

 なんばウォークは、Osaka Metro御堂筋線なんば駅を中心に東西715メートルにわたる地下ショッピングストリートで、物販・飲食など約200店舗が並ぶ。来街者は1日あたり約16万人。

 イベントの詳細はなんばウォーク、電話06-6643-1641。

◆イベント「なんばウォーク、一周まわって」
場所:なんばウォーク(〒542-0074 大阪市中央区千日前1丁目)
期間:2025年10月24日(金)~11月18日(火)
時間:10:00~22:00
入場料:無料
問い合わせ:なんばウォーク、電話06-6643-1641

なんばウォーク公式HP
https://walk.osaka-chikagai.jp/

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