神戸・6歳男児虐待死事件 母親ら3姉妹・初公判 「逆らえなかった」叔父の暴力的支配下に置かれた? | ラジトピ ラジオ関西トピックス

神戸・6歳男児虐待死事件 母親ら3姉妹・初公判 「逆らえなかった」叔父の暴力的支配下に置かれた?

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 神戸市西区で2023年6月、男児(当時6歳)が虐待を受け死亡した事件で、傷害致死・死体遺棄罪で起訴された男児の母親(A・37)、その妹にあたる叔母2人(B、C・32)の裁判員裁判・初公判が19日、神戸地裁で開かれ、いずれも起訴内容を認めた。

事件現場となった集合住宅〈2023年6月29日 神戸市西区〉

 この事件をめぐっては、同居していた叔父(34)も傷害罪などで起訴されたが、公判は分離され、A、B、Cの3人が一括審理される。
 判決は来年(2026年)1月14日に言い渡される。叔父の公判日程は未定。

初公判開廷前の神戸地裁・法廷〈2025年11月19日 神戸市中央区 ※代表撮影〉

 検察側は冒頭陳述で「外部に助けを求めることもでき、違法な行為ではなく適法な行為を選択し、犯行を回避できる期待可能性が十分あった」と指摘した。

3人の被告は、叔父の暴力的支配下にあったと主張

 一方、被告3人のうちCは「叔父に逆らえなかった」と述べるなど、叔父の支配下に置かれていたと主張した。

 弁護側は、3人について「期待可能性」がなかったと主張。理由として、家庭内で叔父による暴力的・精神的支配が徐々にエスカレートし、各人の携帯電話の管理や各部屋への施錠、外出制限も強めたことを挙げ、「逆らうと、さらに暴力を受ける危惧があった」と述べた。

 争点は、それぞれの期待可能性の有無と量刑。

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 起訴状によると、4人は共謀して2023年6月19日、神戸市西区の自宅で、床にうつぶせにした男児の背中を鉄パイプで多数回殴ったり、踏みつけたりして死亡させ、同日夕には遺体をスーツケースに入れて草むらに遺棄したとされる。男児の死因は外傷性ショックだった。

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