阪急電鉄の駅名に関するSNS「X」(旧Twitter)のポストが10日に投稿されると、瞬く間に拡散され、大きな話題を呼んでいます。
これは、Xユーザーの「まるくま」さんがつぶやいたポストが発端でした。
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阪急の駅でさ、「津軽海峡冬景色」を
お嬢様言葉にしたような名前の駅があった気がするんだけど どうしても思い出せない
有識者…力を貸して…
(原文ママ)
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Xユーザーがこのポストに早速反応し、駅名を回答。「雲雀丘花屋敷」駅という返信に、まるくまさんも「それです!!!!!! 1週間ほどモヤモヤしていたのでめちゃくちゃスッキリしました…ありがとうございます…」(原文ママ)とコメントしています。
ただし、今回のポストの反響はすさまじいほど高く、「雲雀丘花屋敷」が一時、トレンドワードになるほど。
独特の駅名に関する思い出や感想をつづる人たちもいれば、「津軽海峡冬景色(つがるかいきょうふゆげしき)」と、「雲雀丘花屋敷(ひばりがおか はなやしき)」という、語感の似た言葉の組み合わせにハマった人も多かったよう。石川さゆりさんの名曲『津軽海峡・冬景色』の歌詞をもじって、「梅田発の普通列車降りた時から 川西能勢口 雪の中~」など、「雲雀丘花屋敷」バージョンの替え歌を掲載するXユーザーも続出しました。
さらに、「阪急 お嬢様言葉」というキーフレーズも、話題を広げた一因に。阪急が上品なイメージを持つ私鉄として関西では知られることもあり、「お嬢様言葉な駅名ってパワーワードだなあ」「一瞬で雲雀丘花屋敷!って思えた」などのつぶやきも寄せられていました。
今回、改めて「雲雀丘花屋敷」駅について駅名の由来などを確認すべく、阪急電鉄広報部に話を聞きました。
宝塚市雲雀丘と川西市花屋敷にまたがった場所にある「雲雀丘花屋敷」駅は、1961(昭和36)年1月に当時の「花屋敷駅」と「雲雀丘」駅が統合してできた駅。現在、阪急宝塚本線を走る普通電車の終着・始発駅としてもよく知られていますが、これは「当駅より大阪方の駅の乗降人員が多いことや、当駅に、平井車庫や折り返し設備があることが主な理由」だといいます。
せっかくなので、今回、「雲雀丘花屋敷」がSNSで注目されたことについても聞いてみました。すると、広報部を通して、阪急電鉄【公式】Xの担当者からコメントが寄せられました。
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漢字の羅列感と、語呂がよく似ている、といったニュアンスでお客様に楽しんでいいただけているとお見受けしております。
このような観点で考えたことはなかったのですが、お客様のコメントから様々な気付きをいただきました。
「雲雀丘花屋敷に対するお客様のコメントの中でも、いつも『しない呼びはより意識』して見てしまうなぁ」などとひっそり韻を踏み始めた??? 隣の席のSNS担当者の『したり顔が腹立たしい』当社オフィスの一幕でした。
楽しいたくさんの投稿やコメントをお届けいただき誠にありがとうございます。今後とも阪急電車をよろしくお願いいたします。
(以上、阪急電鉄【公式】X 担当者コメントより 原文ママで掲載)
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今回の件を問い合わせたとき、阪急電鉄の広報担当者も驚きの様子で、これまで駅名について「お嬢様言葉にしたような名前」と称されたことは耳にしたことがなかったそうです。
大阪梅田駅から宝塚方面に行く人々など、阪急電車ユーザーはもちろんのこと、関西ではよく知られている駅の1つ、「雲雀丘花屋敷」。でも、関西以外の人には、その読みの難しさもあり、覚えにくいかもしれません。そんなとき、「津軽海峡冬景色をお嬢様言葉にした名前」と関西人に投げかけてもらえば、きっと今回のように矢継ぎ早に回答がくるはずです。いろんなエピソード込みで……。


